EUROで一気にワールドクラスへ? ドイツ代表の次世代を担う“18歳”の超逸材

今季バイエルンで印象的なパフォーマンスを披露しているムシアラ photo/Getty Images

注目はベテラン勢の復帰だけでない

現地時間19日、ドイツ・サッカー連盟は6月開幕のEURO2020に臨むドイツ代表メンバー26名を発表した。そのリストの中には、ヨアヒム・レーヴ監督の方針でしばらく招集されていなかったDFマッツ・フンメルス(32歳/ドルトムント)やMFトーマス・ミュラー(31歳/バイエルン・ミュンヘン)の名前も。頼れるベテランが復帰したドイツ代表に、大きな期待感を抱いている人も多いだろう。

だが、その一方では若い世代も着実にメンバー入りを果たしている。そのなかでも、今回まだ18歳でEURO行きの切符を掴んだMFジャマル・ムシアラは期待の逸材だ。

今季バイエルンで急成長を遂げた同選手は、中盤の攻撃的なポジションを主戦場としているものの、左右のウイングもこなすユーティリティ戦士。もちろんプレイ自体の質も高く、テクニックやスピードといったフィジカル的な能力に加え、視野の広さやインテリジェンスを感じられるプレイも多い。とても18歳の選手とは思えない完成度。ムシアラという選手を表現するには、そんな言葉がピッタリと言える。
「ムシアラはさまざまなポジションで機能する。彼は私に多くのプレイヤーを思い出させるよ。もちろん、そのなかには現役時代の私も含まれている。ボールを持った際には非常に落ち着いており、パスのクオリティも高い。1対1の場面において、相手DFはムシアラのことを相当厄介に感じていることだろうね。非常に止めるのが困難な選手だと感じるよ」(独『Sport 1』より)

これは昨年12月、バイエルンOBである元ドイツ代表MFローター・マテウス氏が残したコメントだ。マンシャフトのレジェンドも、18歳の才能には一目置いている。まだティーンエイジャーでありながら、今季はバイエルンでリーグ戦25試合(6G1A)に出場した若きMF。もしかすると、このEUROこそムシアラがワールドクラスと広く認識されるキッカケとなるかもしれない。

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