赤い悪魔の前に立ちはだかった大巨人 大一番でも頼れる存在に成長した24歳

頼れる存在になりつつあるフィリップス photo/Getty Images

今季ブレイクした選手の一人だろう

今季は守備陣に負傷者が続出したリヴァプール。特にセンターバックが壊滅的で本職が中盤のジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョといった選手を一列下げる事態となった。一時はその策で何とか凌いでいたものの、そのために中盤に人員不足が発生してしまい満足にメンバーが揃わないシーズンとなった。それでも、本来は控えに回る選手に出場機会が与えられており、非常にたくましくなった選手がいる。センターバックのナサニエル・フィリップスだ。

ボルトン・ワンダラーズからリヴァプールにやってきたフィリップスは今季もシュトゥットガルトに期限付きでの移籍で加入していたが、トップチームに負傷者が続出したため急遽戻ってくることとなった。出戻りした最初の試合で高いパフォーマンスを披露したフィリップスはセンターバックに定着しており、チャンピオンズリーグのピッチにも立っている。

13日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦でも若いリース・ウィリアムズと共にセンターバックとしてコンビを組んだ。自身の特長である身長190cmの高さを活かした空中戦を強みとしており、両チーム最多となる4回の空中戦勝利数を誇っている。前半34分にはペナルティエリア内からシュートを放っており、最後にディオゴ・ジョタが触って同点ゴールのアシストも記録している。

他にも縦パスへの鋭い対応も評価したい点だ。エディソン・カバーニやマーカス・ラッシュフォードと前を向かせたくない選手への守備も非常にうまく今後も続けて欲しい。また、足元での繋ぎも難なくこなせており、組み立てにも十分に参加していた。

フィリップスもまだ24歳と若く今後に期待したい選手だ。来季にはファン・ダイクやジョー・ゴメスといったスタメン組が戻ってくるが、負けず劣らず高い競争力を保って欲しい(データは『WhoScored.com』より)。

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