赤い悪魔を支える“不屈のCBコンビ” ゴール前の番人たちに漂い始めた安定感

マンUの最終ラインを支えるマグワイア(左)とリンデロフ(右) photo/Getty Images

時間をかけて向上してきたパフォーマンス

一時は多くの批判も受けたマンチェスター・ユナイテッドのセンターバックコンビ。しかし、結成から2年が経過しようとしている今、ようやくこのユニットは真の完成を見ようとしているのだろうか。ハリー・マグワイアとヴィクトル・リンデロフのコンビは、時間を経るにつれて安定感が増してきた。

「最終ラインは彼らだけで十分と言えるかい? トップレベルのコンペティションで優勝を目指すのであれば、おそらく多くの人がNOと答えるだろう。昨季の守備スタッツは悪くなかったが、彼らが良かった印象があるのは一瞬だけだ。今はそうとは言えない」

これは、昨年10月にクラブOBのリオ・ファーディナンド氏が残したコメント。たしかに以前のパフォーマンスを見て、この2人に関してこういった感想を抱くのも無理はなかったかもしれない。元来備えている能力は高いが、どこか不安定。そんな印象は否めなかった。

しかし、近頃の彼らは次第に守備陣のなかで頼れる存在になってきている。特に成長が感じられるのはリンデロフ。まだ細かなミスが見えるシーンもあるが、前線にいるFWマーカス・ラッシュフォードらを狙ったフィードは相手にとって脅威となっている、守備面でも、果敢なフィジカルバトルを多く仕掛けてくるプレミア中堅クラブ以外との試合では、そつなく任務を遂行している印象だ。

以前は「はやくマグワイアの頼れる相方を獲得すべき」という声も散見されたが、今やその必要はないか。もし、今夏マンUが新たなCBを迎え入れることとなっても、それは厳しい日程を乗り越えるためのローテーション要員となるはずだ。

「ヴィクトルとハリーのコンビは堅実で、信頼できる。はじめのうちは思うようにいかないことも多かったけれど、今では非常に良い関係を築いているね。新契約を結んだエリック(・バイリー)や、チャンスを与えるたびに良いプレイをするアクセル(・トゥアンゼベ)も素晴らしい。ここに来季フィル(・ジョーンズ)もフィットすれば凄いことになる。もちろん、次のステップのために補強の道も模索しているけど、今いる選手たちの成長は本当に素晴らしいと感じるよ」(英『Daily Mirror』より)

チームを率いるオーレ・グンナー・スールシャール監督も、マグワイアとリンデロフのコンビを含む現在のCB陣には全幅の信頼を寄せている。たとえ今夏新たな選手を補強しようとも、基本軸はマグワイアとリンデロフの2本柱ということになるかもしれない。

2年弱のときを経て、ようやく安定感が増してきたマンUのCBコンビ。まだ細かな部分での改善点は見えるも、彼らは着実にさらなる高みへのステップを踏んでいる。

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