SBからSBで先制点 浦和レッズの両翼こそが攻撃のキーパーソン

先制点を決めた西 photo/Getty Images

山中のアシストで西がゴール

今季リカルド・ロドリゲス新体制としてJリーグで戦う浦和レッズ。昨シーズンも主力として戦った山中亮輔と、今年ヴィッセル神戸から加入した西大伍の両SBが浦和の攻撃のキーとなっている。現在5勝を挙げているチームで欠かせないのが2人の存在だ。

明治安田生命J1リーグの大分トリニータ戦では、山中のアシストから西がゴールを決めて先制点を奪った。スタイルは違えど両翼が前線に上がり、得点に絡む形は、昨季プレミア王者リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドとアンドリュー・ロバートソンなどでも良く見られる光景だ。現代のSBでは、サイドを駆け上がってオーバーラップするだけではなく、中央でビルドアップに参加する所謂“偽SB”など、技術的な部分も多く求められている。そんな中で浦和の両翼は、その面でも高い技術を持ち合わせる。

山中は高精度のクロスを武器に攻撃の起点となる存在だ。浦和加入後は、守備の部分を問題視され出場機会が少ないシーズンも多かった。しかし今年は守備面での改善に加え、豊富な運動量を誇る明本考浩の加入もあり、高いクオリティを維持している。さらに足元の技術も高く、横浜F・マリノス時代には“偽SB”も経験。リカルドのスタイルにいち早く馴染んだ。
西も非常に足元の技術が高く、独特のリズムを持つ選手だ。今季はけがで出遅れたが、浦和でのリーグデビューとなった第7節の鹿島アントラーズ戦では先制点となるアシストを記録。すぐにレッズサポーターの心をつかむと、チームはそこからリーグ5戦4勝と勝利に大きく貢献している。

欧州のビッグクラブにおいてもSBが攻撃の起点となる。Jリーグでも実績十分な浦和の両SBが、現在のリカルド監督のスタイルでも重要な地位を築いている。SBからSBでの得点も今後増えていくかもしれない。両翼の高い技術が浦和の強みとなっている。

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