マンUで“最高のB・フェルナンデス”を引き出す男 「彼がいるときこそ……」

マンUの中盤で大きな存在感を放つB・フェルナンデス(左)とポグバ(右) photo/Getty Images

赤い悪魔で結成された“黄金コンビ”

2020年冬の加入以降、マンチェスター・ユナイテッドを力強く牽引しているポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス。優れたチャンスメイカーとしてだけでなく、同選手は自らゴールを奪える攻撃的MFとしても大いに機能している。中盤の選手ながらプレミア得点ランキングで現在3位(16ゴール)に入っているのは、素晴らしいと言うほかない。

だが、そんなB・フェルナンデスがここまでの存在となることができたのは、“もう1人のスーパースター”がいたからこそなのかもしれない。その“もう1人のスーパースター”とは、フランス代表MFポール・ポグバのことだ。

加入直後からチームの攻撃陣を引っ張る存在として出色のパフォーマンスを披露していたB・フェルナンデスだが、ポグバとプレイしている際に彼の輝きはさらに際立つ。単純にマークが分散するのもあるが、攻撃のスイッチを入れる役割を分担することによって、彼がフリーで前線を動き回る時間が増えるのだ。B・フェルナンデスはボールの受け手としても優秀なだけに、そのプレイに割ける時間が多くなるのはポグバと共闘する大きなメリットと言えるだろう。フランス代表MFと同時に起用されることで、彼の魅力は最大限発揮されるのだ。
「ポールとは最高の関係を築いているよ。イタリア時代から知っていたので、プレイの特長も完璧に理解している。まだまだベストな形を模索することができるとは思うけど、それでもとてもプレイしやすいね。僕らがピッチに揃ったとき、相手が誰にマークを集中させようか戸惑っているのはわかる。それだけ、僕らは相手の脅威になっているんだ。ポールのような世界最高の1人とプレイできるのは幸せだよ。彼がいるときこそ、僕は最高のパフォーマンスを披露できるんだ」(クラブ公式サイトより)

このようにB・フェルナンデス本人も、ポグバが同じピッチにいるときこそ自分は100%の力を発揮できると語っている。加入当初は攻撃的MFのポジションを争うライバルになることも予想されたが、どうやら彼らは“最高のパートナー”となることに成功したようだ。

今夏にはポグバのマンU退団も噂されているが、B・フェルナンデスのベストを引き出すためにはこのフランス代表MFが必要か。たしかに給与や稼働率の問題はネックだが、マンUにおいてエースと同じ次元でプレイできる唯一の選手といっても過言ではないポグバ。B・フェルナンデスのプレイの幅を狭めないためにも、赤い悪魔は全力で彼の慰留に努めるべきなのかもしれない。

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