リヴァプール相手に劇的同点弾を決めたジョレンテ 安定したパスの供給力はリーズの攻撃を支える柱だ

同点弾を挙げてチームを救ったジョレンテ photo/Getty Images

今季からリーズに加入したジョレンテ

久しぶりのプレミアでの戦いとなっている今季のリーズ・ユナイテッド。昨季はチャンピオンシップ(2部)で勝ち点93ポイントを獲得し、2位に10ポイント差を付けて優勝・昇格を決める順風満帆なシーズンとなった。今季は圧倒的な戦力で2部を制覇したメンバーに加え、各国から実力者を積極補強した。その一人がレアル・ソシエダから加入したディエゴ・ジョレンテだ。

レアル・マドリードでキャリアをスタートさせたジョレンテは期限付きでの移籍を繰り返し、ソシエダに完全移籍を果たす。そこでの活躍が認められ、リーズに加入することになった。

彼の特徴は186cmと高い身長を持ち合わせながらも、安定した足元の技術を兼ね備える現代的なセンターバックである。

引き分けとなったリヴァプール戦では、パスカル・ストライクとコンビを組みセンターバックとして出場。持ち味である安定した足元の良さで両チームトップとなる91本のパスを通している。また、今まで後方からの繋ぎをカルバン・フィリップスに委ねていた部分があったが、ジョレンテの加入によりパスの出し手が増えたのがリーズが安定した順位を確保できている理由でもある。

そして、彼がこの試合で一番輝いたであろうシーンが後半87分でのコーナーキックだ。キッカーはジャック・ハリソン。左足で蹴ったインスイングのボールをジョレンテが高い打点から叩き込んだ。このヘディングシュートにはセービングに定評のあるアリソン・ベッカーも動くことは出来なかった。

移籍後初ゴールが昨季王者との一戦での同点弾となったジョレンテ。前節のマンチェスター・シティ戦同様、強豪相手から勝ち点を奪う大きな一点となった。次節はマンチェスター・ユナイテッドとの一戦を控えており、BIG6相手の3連戦を有終の美で締めくくって欲しい。

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