アトレティコが魅せる攻撃力 闘将が10年間で築き上げたのは堅守だけではない

アトレティコの指揮官として10シーズン目を迎えたシメオネ photo/Getty Images

5点差以上の勝利数が過去44年間と同数

アトレティコ・マドリードの指揮官を務めるディエゴ・シメオネがチームにもたらしたものは、堅守だけではないのかもしれない。

2000年代に入ってから2部リーグでの戦いを味わうなど、苦しい時期もあったアトレティコ。 しかし、2012年にシメオネが指揮官へ就任して以降は、2013-14シーズンのリーグ制覇を筆頭に、2度のヨーロッパリーグ優勝といった様々なタイトルを獲得してきた。さらに、チャンピオンズリーグでも決勝の舞台に2度立つなど、クラブに再び黄金期が到来し、欧州のトップクラブへ返り咲いてみせたのだ。

シメオネ・アトレティコの特長といえば、やはり強固なブロックとハードワークによる鉄壁の守備ではないか。その守備力は今やスペインを飛び越え、欧州の中でもトップクラス。シーズン通しての総失点数を10点台に抑え込む驚きのシーズンもあった。シメオネ体制10年目の今季も、ここまで失点数は欧州5大リーグで最小タイの「20」となっており、現体制2度目のリーグ制覇へ向けてリーガ・エスパニョーラでは首位を走っている。

ただ、素晴らしい守備は素晴らしい攻撃への起点ともなりうる。つまり守備力のアップは攻撃力のアップへとつながる可能性も秘めているのだ。昨夏の移籍市場でルイス・スアレスが加入したことで、得意のカウンターだけでなく攻撃の幅が広がった影響もあるだろうが、実際にアトレティコは得点数でもレアル・マドリードを上回る「57」を記録し、バルセロナに次いで今季リーグ2位だ。また、今月18日にホームで行われたエイバル戦(第33節)で5-0の大勝を収めたことで、シメオネ体制における5点差以上の勝利数が「12回」に。データサイト『opta』によると、この回数はシメオネがアトレティコの指揮官に就任するまでの過去44年間と同数だという。

闘将シメオネのもとで攻撃力も魅せており、今や攻守の両面で欧州トップクラスのクラブとなったアトレティコ。リーグ制覇を成し遂げ、現体制10年目の節目に花を添えたいところだ。

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