今季のプレミア“MVP”にふさわしい? ちょっぴり地味なシティ門番の実力

マンCの最終ラインを束ねるディアス photo/Getty Images

数字では語れない上手さ

2010年以降のプレミアリーグ年間最優秀選手賞を振り返ると、DFからは3人が受賞している。

2010-11シーズンのネマニャ・ビディッチ(マンチェスター・ユナイテッド)、2011-12シーズンのヴァンサン・コンパニ(マンチェスター・シティ)、そして2018-19シーズンのリヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイク。

彼らはプレミアを代表するスターだが、今季は彼らに続いてセンターバックの選手が年間最優秀選手賞を獲得してもいいかもしれない。
ここまで見事な働きを見せているマンチェスター・シティDFルベン・ディアスだ。

ベンフィカから昨夏にやってきたディアスは、ファン・ダイクやコンパニらと比較すると少しばかり地味かもしれない。強烈なキャラクター性があるわけでもなく、世界最高のセンターバック論に名前が浮上する機会も少ない。

しかし、今季のパフォーマンスは見事だ。巧みなポジショニング、最終ラインのコントロールでチームを支えており、マンCは1試合平均の被シュート本数を欧州5大リーグ最少の6.8本に抑えている。ディアスの貢献は大きい。

ジョン・ストーンズとコンビを組むときは左センターバックに入り、レフティーのアイメリック・ラポルテと組むときは右に回る。柔軟性もあり、数字だけでは分からない上手さがある。

英『Daily Mail』にて、元アーセナルDFマーティン・キーオン氏もディアスを今季の最優秀プレイヤーにプッシュしている。派手さはなくとも、ディアスにはそれを受け取る資格があるはずだ。

今夏にはEURO2020が控えており、ポルトガル代表でのディアスにも注目が集まる。この大会でも好パフォーマンスを見せれば、世界最高のセンターバック論でもディアスの名前が挙がる機会は増えるだろう。

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