フォデンとグリーンウッド マンチェスターで研鑽を積む2人の現在地

イングランドU-21の練習で顔を合わせるフォデンとグリーンウッド photo/Getty Images

ともにクラブの下部組織出身

今シーズンのプレミアリーグで首位につけるマンチェスター・シティと2位のマンチェスター・ユナイテッド。この両チームは同じ街のライバルクラブとして互いにしのぎを削ってきた。

そんな両チームにはともにクラブの下部組織出身からトップチームに昇格し、プレミアリーグの舞台で研鑽を積んでいるアタッカーが存在する。フィル・フォデンとメイソン・グリーンウッドの2人である。

現在20歳のフォデンは指揮官のジョゼップ・グアルディオラからその才能を絶賛され、若くして期待を寄せられてきた。2017-18シーズンにトップチームデビューをはたし昨季はリーグ戦で5得点2アシスト、今季もここまで早くも6得点5アシストとスペイン人指揮官の期待に応えるパフォーマンスを見せている。
今季のマンCは長年クラブを支えてきたダビド・シルバがレアル・ソシエダに去りその影響が心配されたが、フォデンはベルナウド・シウバ、イルカイ・ギュンドアンらとともに中盤を支えその穴を埋める。それだけでなくウイングや偽9番として前線にも配置されるなど、マンCのオフェンスにおけるマルチロールとして重宝される存在に成長した。

一方のグリーンウッドは2018-19シーズンにデビューした19歳。両足での強烈なシュートを武器に昨季台頭し、プレミアリーグで31試合に出場し10得点と二桁ゴールを記録。未来のマンUを背負うであろうストライカーとして脚光を浴びた。

そんなグリーンウッドだが、ライアン・ギグスがつけた背番号11を新たに背負った今季はリーグで23試合に出場してここまでわずか1得点。エディンソン・カバーニやダニエル・ジェイムズらライバルの存在も相まって昨季のインパクトを与えられずにいる。

今季は明暗が分かれている両者だが、指揮官であるグアルディオラとオーレ・グンナー・スールシャールから寄せられる期待はともに高いものがある。マンCとマンUそれぞれの未来を担う存在としてプレミアリーグで成長を続けている。

フォデンは引き続きプレミアリーグで優勝に近づくチームの中で決定的な役割を担うことが期待され、グリーンウッドは持ち味のシュートを活かしゴール数を増やしたい。ともにクラブの下部組織からトップチームデビューをはたし、マンチェスターの地でその能力を磨き続けるフォデンとグリーンウッド。それぞれの課題を克服しつつ、チームにとって特別な存在になるべく階段を一歩ずつ登っていきたいところだ。

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