フランス代表は“黄金期”の予感 20年前の最強チーム再現なるか

グリーズマンの先制点を祝うフランス代表の面々 photo/Getty Images

中堅、若手、ベテランと層が厚い

2018年のロシアワールドカップで20年ぶりとなる優勝を飾り、今夏に延期されたEURO2020や2022年のカタールワールドカップでもタイトル奪取を狙うフランス代表。黄金期の到来を予感させる中で思い出されるのは20年前のチームだ。

1998年に自国で開催されたワールドカップでフランス代表は優勝をはたした。ジネディーヌ・ジダンをはじめ、ティエリ・アンリ、リリアン・テュラム、ディディエ・デシャンらを擁したチームは勢いそのままにEURO2000でもタイトルを獲得し黄金期を築き上げた。

あれから20年がたち、当時のメンバーだったデシャンが率いるチームにはアントワーヌ・グリーズマン、キリアン・ムバッペ、エンゴロ・カンテ、ラファエル・ヴァランらメガクラブで主力を張る選手たちが並ぶ。いずれもロシアワールドカップでの経験も経て、選手として脂が乗り切っているメンバーばかりだ。

さらに、オリヴィエ・ジルー、ウーゴ・ロリスといったベテランもなお健在で、若手にもレンヌで頭角を表すエドゥアルド・カマビンガやセビージャでの成長が著しいジュール・クンデといった選手たちが台頭し未来のフランス代表を担うことが期待される。各ポジションの層は厚みを増すばかりで、穴らしい穴は見つからない。

しかし、そんな最強軍団にもEURO2020では壁が立ちはだかっている。グループFではいわゆる“死の組”に入り、ドイツ代表、ポルトガル代表、ハンガリー代表と戦うことになっている。とくにドイツ代表とポルトガル代表は優勝候補にも挙げられる戦力を揃えており、フランス代表といえど油断はならない相手である。

そんなフランス代表は、現地時間3月24日に行われたカタールワールドカップ欧州予選でウクライナ代表と対戦し1-1のドロー発進となった。これから続くワールドカップ予選と夏のEURO2020に向けてチームはさらに完成度を高めていくことが求められる。

黄金期を築き上げた20年前のフランス代表は連覇が期待された2002年の日韓ワールドカップでは要のジダンが負傷で大会を迎え、まさかの1次リーグ敗退で終わってしまった。新たな時代を築こうとしている今のメンバーも勝ち続ける難しさと戦いながら次のタイトルを目指すこととなる。

そのためにはチーム内での激しい競争のなかで結果を残しつつ、いかにコンディションのいい状態でEUROやワールドカップといった大会を迎えられるか。フランス代表の輝かしい時代を選手として知る指揮官デシャンが、世界でも有数のスカッドを有する今のチームを再び栄光に導き、20年前に並ぶような新時代を築けるのか期待したいところだ。

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