武者修行先で中盤適性は身につくか アーセナルから飛び出した23歳の未来は

冬の移籍市場でウェストブロムにレンタル移籍したメイトランド・ナイルズ photo/Getty Images

次第に良さは出てきた

今冬武者修行に出た23歳は、レンタル先で一回りスケールの大きな選手となってアーセナルに帰ってくるのだろうか。冬の移籍市場でウェストブロムへとレンタル移籍したMFエインズリー・メイトランド・ナイルズの成長にかかる期待は、決して小さくない。

ウェストブロム移籍以降に出場した6試合では、主に中盤セントラルの位置で起用されているメイトランド・ナイルズ。アーセナルではサイドプレイヤーとして便利屋的に使われることも多かった同選手だが、現在のチームでは本人の希望通りとされるポジションでプレイすることとなっている。この位置でプレイするにはいまいちパス精度が足りない印象もあったが、ここ最近はその傾向も少し落ち着いたか。第24節のマンチェスター・ユナイテッド戦でこそ68.8%という低調なパス成功率を記録した彼だったが、それ以降の4試合では80.7%(135本中109本成功)を記録。まだ拙い面はかなり見受けられるものの、加入当初と比べれば相当に良くなったと言えるだろう。

また、アーセナル時代からの強みであった突破力も効いている。中央、サイドを問わず味方にボールを預けてから追い越す動きには依然として迫力があり、それは先日行われたプレミア第27節のニューカッスル戦でも見て取れた。得点にこそつながらなかったものの、このメイトランド・ナイルズの流動的な動きが相手の守備を撹乱していたことは間違いない。パス精度にはまだ改善の余地も残るが、ウェストブロムでプレイスタイル自体は出場機会を得ることによりメイトランド・ナイルズは自分の良さをセンターハーフの位置でどう活かすかを身につけてきた印象だ。

「ウェストブロムへの移籍は自分ができることを示すチャンスだった。残りのシーズンをアーセナルのベンチで過ごすことよりも、はるかに良いことだと思ったね。ピッチでプレイできるのは、移籍を決断するうえで最大の決め手となった。実際、必死にプレミアの舞台にとどまろうとしている彼らとプレイするのは素晴らしい経験になっているよ。僕の生み出すクオリティを彼らのために使えるのは、本当に良いことだった。お互いの求めるものがマッチした移籍だったね」(英『talkSPORT』より)

このコメントからもわかるように、メイトランド・ナイルズ本人もウェストブロムで次第に手応えを掴んできている様子。アーセナルでセンターハーフの定位置から中盤セントラルとしてポジションを掴むのは難しいかもしれないが、復帰した際に中盤におけるひとつのオプションとして機能するだけの選手とはなりつつあるのかもしれない。

劇的とまでは言えないものの、着実に中盤での経験を積みながら成長しているメイトランド・ナイルズ。23歳のユーティリティプレイヤーは、さらに多くのポジションで戦力となりうる可能性を秘めている。

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