北欧の点取り屋がここにきて開花 ラ・レアルの得点源に

スケールの大きな選手に成長しつつあるイサク photo/Getty Images

背格好から同郷のイブラヒモビッチに例えられることも

昨季は3年ぶりに6位フィニッシュとなり、充実したシーズンとなったレアル・ソシエダ。攻撃の核を担っていたマルティン・ウーデゴーがチームを去ったことにより、戦力の低下が危惧されていたが、今季はすでに昨季を上回る5位。6位のレアル・べティスとの勝ち点差は「6」、加えて直近5試合で4勝1分と好調を維持している。

そんなソシエダで順調に存在感を増しているストライカーが、スウェーデン代表のアレクサンデル・イサクだ。ボルシア・ドルトムントから期限付き移籍で加入したオランダ・ヴィレムⅡで結果を残し、2019年にソシエダに完全移籍で加入した。そんな彼は、リーグ戦に18試合出場し、12ゴールをマーク。これはチームトップの数字であり、好調を維持するチームの原動力となっている。

彼のプレイスタイルは身長190cmと大きな体躯を生かすこと。前線でのターゲットマンとしてチームに貢献している。得点に関してはワンタッチでのゴールが多く、ハットトリックを達成したアラベス戦や2ゴールを記録したカディス戦でのゴールはすべてワンタッチによるもので、ゴールへの嗅覚の鋭さがうかがえる。
更にイサクは前線でボールを待ち構えるだけでなく、左右に幅を取ったり、少し降りて組み立てに参加するなど、プレイの幅が広い。2-2のドローとなったべティス戦では、まさにその特長から得点を生み出している。

立ち位置を変え、左で受けたイサクは相手を引き付けてスルーパスを供給。空いた前のスペースに進入したミケル・オヤルサバルがそのままゴールに流し込み、得点を記録している。もちろん、得点に関しては素晴らしい才能を持ち合わせているが、味方を生かすプレイを選択する万能さも彼の特長であると言える。
 
バルセロナが興味を持っていると西『Mundo Deportivo』が報じるなど、イサクにはステップアップの話も出ている。まだ21歳と若い彼だが、好調のチームに残るのか、はたまた別のチームを選ぶのか、彼の来季の選択に注目が集まる。

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