194cmの大男は“ウインガー”として覚醒へ ライプツィヒの新加入FWが輝く予感

ボルシアMG戦でエンクンク(右)の得点をアシストするなど、1G1Aの活躍を披露したセルロート(左) photo/Getty Images

ポジション変えてチームの中心へ

昨夏チェルシーへと移籍したドイツ代表FWティモ・ヴェルナーの代役としてRBライプツィヒにやってきた男が、ドイツの地でようやくその本領を発揮しつつある。今季クリスタル・パレスから加入したノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロート(25)だ。

2019-20シーズンにトラブゾンスポル(トルコ1部)で24得点を挙げ、その評価を急上昇させたセルロート。ライプツィヒ加入後しばらくはなかなか得点を挙げることができていなかったものの、このストライカーは新たなポジションを任されることで覚醒の兆しを見せている。

その新たなポジションとは、左ウイングだ。これまでは194cmの長身を活かして中央でプレイすることが多かったセルロート。しかし、現地時間27日に行われたブンデスリーガ第23節のボルシアMG戦にて、同選手は0-2と相手にリードを許していた後半開始から左ウイングとして途中出場。すると、セルロートは今季それまでの不調が嘘だったかのような大活躍を披露する。

57分には優しいタッチのクロスからMFクリストファー・エンクンクの得点をアシストし、後半ATには高さを活かした得意のヘディングで値千金の決勝ゴールを記録。前節までリーグ戦20試合の出場でたった1得点しか挙げられていなかった男が、ポジションを変えたことで大逆転勝利(3-2)の立役者となったのだ。

このセルロートのウイング起用には、最初は誰もが驚いたことだろう。しかし、結果としてユリアン・ナーゲルスマン監督が打ち出したこの起用法は、彼のプレイスタイルから考えても合理的なものだったと言っていい。

彼のようなサイズのある選手が中央に構えている状況では、どうしたって相手DFはその大きな的をめがけて飛んでくる弾道の高いクロスを警戒する。この厳重警戒体制を解くためにも、指揮官はセルロートの最初の立ち位置をサイドに変更することを決断した可能性が高い。中央の大きな選手がサイドへと流れていくか、それともサイドの大きな選手がチャンス時に中央へ飛び込んでくるか。些細なことかもしれないが、これは守る側としては大きな違いだ。セルロート自身が大幅にプレイスタイルを変えたわけではなさそうだが、このスタートポジションの妙が今回の活躍を生んだ大きな要因と言えそうだ。

もちろん、セルロートにサイドを任せられるだけの突破力があったというのも大きいだろう。恵まれた体格を備えながら、優れたスピードと一定のテクニックを備えているノルウェー産の大型ストライカー。ポジションを変えたことにより、セルロートは今後ゴールを量産することになるかもしれない。

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