2018W杯優勝戦士の復活 ヴァランの“相棒”を務めた27歳DFの実力

バルセロナで復活したいウムティティ photo/Getty Images

バルセロナで3試合連続のフル出場

2018年のロシアワールドカップを制したフランス代表で、ラファエル・ヴァランとセンターバックのコンビを組んでいたのが誰か覚えているだろうか。

ヴァランの相棒を務めたのは、貴重なレフティーのセンターバックとして代表を支えたバルセロナ所属DFサミュエル・ウムティティだ。ヴァランがワールドカップ後もレアルで活躍を続けていたのに対し、ウムティティは膝の問題もあって怪我と復帰を繰り返す状態に。ヴァランに比べ、かなり影の薄い存在になってしまった。

しかし、ウムティティはタレント揃いのフランス代表でセンターバックのレギュラーだった選手だ。実力は高く、コンディションさえ安定していれば27歳の今もハイパフォーマンスが期待できる。
今季も序盤戦は離脱していたが、ジェラール・ピケの離脱などバルセロナがセンターバックの層に問題を抱えていることもあり、ウムティティはリーグ戦直近3試合にフル出場している。チームも3連勝を収めており、この3試合でのウムティティのパフォーマンスは評価されている。

ウムティティが離脱してからは同じフランス人DFクレマン・ラングレが評価を伸ばしたが、ウムティティもラングレに負けない実力者だ。バルセロナサポーターもウムティティ完全復活を望んでいることだろう。

今季開幕当初はジェラール・ピケとクレマン・ラングレがセンターバックのファーストチョイスだったが、ピケの長期離脱もあって状況は激変。若いロナルド・アラウホとオスカル・ミンゲサがブレイクし、特にアラウホの方は安心してスタメンを任せられるレベルにある。ここにウムティティも加われば、バルセロナのセンターバックは一気に層が厚くなる。

ロシアワールドカップ制覇から2年半。フランス代表には続々と若いセンターバックが出てきており、ライプツィヒのダヨ・ウパメカノやパリ・サンジェルマンのプレスネル・キンペンベなどウムティティのライバルは多い。

それでもウムティティはワールドカップ優勝戦士だ。27歳という年齢を考えれば、まだまだ復活は可能だろう。今夏にはEURO2020も控えているが、ウムティティのキャリアはどうなっていくのか。代表監督ディディエ・デシャンもヴァランとウムティティの選択肢を捨てていないはずだ。

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