マンUの“忘れられた男”に逆襲のときは訪れるか 指揮官が与えるチャンス

マンUですっかり忘れられた存在となってしまったジョーンズ photo/Getty Images

「何度か挫折を味わっているが……」

マンチェスター・ユナイテッドですっかり“忘れられてしまった存在”。そう聞けば人は誰を想像するだろうか。今冬ウェストハムへレンタル移籍したことで話題となっただけに、MFジェシー・リンガードの名を挙げる人も多いかもしれない。しかし、今季前半戦にプレミアリーグの出場選手登録すらされていなかった存在を忘れていないだろうか。元イングランド代表DFフィル・ジョーンズである。

若き日はイングランド代表の未来を担うセンターバックとも考えられていたジョーンズ。しかし、ここ数年の同選手は信じられないような凡ミスも目立ち、いつの間にか周囲からの信頼を失うこととなってしまっている。先日、リーグ後半戦の追加出場登録が発表された際には、ファンから「まだいたのか」、「忘れてた」、「出場登録しなくても同じ」、「レンタルですら買い手がつかないのか……」といった声も。W杯を戦うイングランド代表メンバーに過去2回選出された同選手だが、その評価は厳しい。

しかし、オーレ・グンナー・スールシャール監督はこの28歳に大きな期待をかけているようだ。英『Daily Mirror』によると、ジョーンズの出場選手登録が完了したことに際して、指揮官はこの元イングランド代表DFについて言及。復活への期待を口にしている。
「怪我が情熱とプレイする機会を奪ってしまうのは、選手にとって最悪のことだ。私が就任した当初の彼は輝いていた。だから、私は彼を可能な限り早くスカッドに戻ってもらいたいんだ。彼は本当に堅実なDFだし、信頼に足る選手の1人だ。我々や自分自身のために、今は必死に復帰しようと努力しているよ。私も現役時代にはひどい怪我を経験している。それが選手の自信や楽しみを奪ってしまうこともあるんだ。彼は何度か挫折を味わっているが、良い結果を得てほしいと私は思っているよ」

多くの人が期待することを諦めてしまったDF。今のジョーンズを表現するならば、そのようになるか。しかし、それでも元イングランド代表DFへの信頼を口にするスールシャール監督。はたして、シーズン後半戦から戦列に復帰する男は、その信頼に応えることができるか。28歳の守備者が勝負のときを迎えようとしている。

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