南野拓実にいきなりのリヴァプール移籍はハードすぎた ここからが本当の勝負

リヴァプールでは出番増えなかった南野 photo/Getty Images

まずはプレミアへの適応を

日本代表FW南野拓実にとって、今季前半はほろ苦いものになってしまった。

オーストリアのザルツブルクからリヴァプールへの移籍を果たしたものの、出番を掴めないままサウサンプトンへのレンタル移籍が決定。リヴァプール移籍決定時には大きなジャンプアップに日本のサッカーファンも沸いたが、現実を突きつけられた形か。

やはりリヴァプールの前線にはサディオ・マネ、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノらを筆頭に優秀なタレントが揃っている。加えてウォルバーハンプトンからやってきたディオゴ・ジョタまでブレイクしてしまい、南野が割って入る隙はなかった。

しかし、実力不足と悲観しすぎる必要はない。サウサンプトンへのレンタル移籍をチャンスと受け止めるべきだろう。

南野はザルツブルクからリヴァプールという超ビッグクラブに移籍したわけだが、さすがにハードルが高すぎたのかもしれない。現在リヴァプールで活躍するマネもザルツブルクでプレイしていた選手だが、マネはザルツブルクからサウサンプトンへ移籍し、そこからリヴァプール移籍へ繋げている。

現リヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクも、サウサンプトンで実力を証明してからリヴァプールへ向かっている。やはり欧州5大リーグでいきなり結果を残すのは難しく、サウサンプトンのような中堅クラブでプレミアリーグの環境に慣れるところから始めるべきなのかもしれない。

南野の場合はザルツブルクからプレミア王者へ移籍することになり、限られた出場機会の中でプレミアの環境に適応していくことが求められた。しかもリヴァプールはプレミアの優勝候補であり、黒星1つすら許されない。ユルゲン・クロップも南野にチャンスを与えにくかったはずで、先にウォルバーハンプトンでプレミアの環境を知っていたジョタとは違いがあったのかもしれない。

昨年ザルツブルクからはFWアーリング・ハーランドがドルトムントへ、韓国代表FWファン・ヒチャンがライプツィヒへ移籍しているが、いきなりプレミア王者へ移籍した南野の方が成功を収めるのは難しかったのだろう。

リヴァプールが南野獲得へ投じた移籍金は僅か725万ポンド。バーゲン価格であり、金銭面でリヴァプールに痛手はない。サウサンプトンで南野が成長し、最終的にリヴァプールの戦力になってくれればという期待は、南野への買取オプションをクロップが拒否したことからもうかがい知れる。

果たして南野はサウサンプトンでプレミアの環境に適応し、リヴァプールが心の底から欲しがるアタッカーへ成長できるのか。ここからが本当の勝負だ。

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