森保Jは2人の“韋駄天FW”をどうする 世界で通用する爆速アタッカーの活かし方

セルビアで活躍する浅野 photo/Getty Images

2列目の争いは激しくなる予感

今後の森保一監督率いる日本代表はどう変わっていくのだろうか。新型コロナウイルスの影響で未来を予想するのが難しい状況だが、2022年のカタールW杯へ準備は進めておかなければならない。

今は各選手に所属クラブで奮闘してもらうしかないが、その中で気になる選手が2人いる。日本が誇るスピードスターのヘンクFW伊東純也、同じくスピードに自信を持つパルチザン・ベオグラード所属FW浅野拓磨の2人だ。

海外組の中でも、2人の活躍は目を見張るものがある。中島翔哉やリヴァプールで出番を失う南野拓実、ビジャレアルで躓いた久保建英など2列目のプレイヤーが苦戦する中、伊東と浅野は主力として活躍。伊東はここまでベルギー国内リーグで7得点8アシスト、浅野はセルビア国内リーグで10得点3アシストの成績を残している。欧州5大リーグではないとはいえ、この活躍は見事だ。

問題は、彼らをどう森保ジャパンで活かしていくのか。伊東は両方のサイドを任されているが、どちらかといえば右サイドで起用されることが多い。しかし日本代表の右サイドはアルミニア・ビーレフェルトで本来のフォームを取り戻しつつある堂安律、ヘタフェで新たなスタートを切った久保建英がいる。ここのポジション争いは激しい。

日本代表で伊東はポジション勝ち取れるか photo/Getty Images

スピードは大きな武器になる

また、浅野もパルチザンでは右のウイングに入っている機会が多い。浅野はシュツットガルト、ハノーファーなど海外クラブで苦戦を強いられてきたが、26歳を迎えて全盛期へ突入しつつあるのかもしれない。日本代表でもその力を活かしていきたいところで、パルチザンでゴールを量産する快速FWを代表のベンチへ置いておくのはもったいない。

中島が移籍したUAEのアル・アインでフォームを取り戻せない場合は、浅野や伊東を左サイドへ回すのも悪くないだろう。川崎フロンターレで圧巻の活躍を見せる23歳の三笘薫を含め、左のウイングはレギュラー争いの行方が読めないポジションになりつつある。

浅野の場合は最前線でもプレイ可能だが、日本代表の1トップは長らく大迫勇也が務めている。大迫がボールを収め、2列目のアタッカーを活かしていくスタイルが確立されているだけに、浅野のようなスピードスターが1トップで活きるかは微妙なところ。

荒れる2列目争いの中で伊東と浅野が定位置を確保する時はくるのか。日本にとって海外のDFとスピード勝負が出来るアタッカーは貴重な人材で、ジョーカーではなく主力としての活躍を期待したい。カタールワールドカップまで時間は限られてきているが、世界で結果を残す2人のスピードスターがどこまでレギュラー争いに食い込んでくるのか楽しみだ。

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