ハフェルツも武藤もヴェルナーも苦戦 ブンデスからプレミア挑戦は難しい?

ヴェルナーも未だ本領発揮とはならず photo/Getty Images

適応に時間がかかっている

昨夏の移籍市場では、ドイツのブンデスリーガから大物プレイヤー3名がイングランドへ向かった。

金額順に見ていくと、最も高額だったのは総額7000万ポンドの移籍金でレヴァークーゼンからチェルシーへ向かったMFカイ・ハフェルツ、4750万ポンドでライプツィヒから同じくチェルシーへ向かったFWティモ・ヴェルナー、総額2500万ポンドでバイエルンからリヴァプールへ加入したMFチアゴ・アルカンタラの3人だ。

彼らは昨夏の市場でも目玉プレイヤーだったが、まだ実力を100%発揮できていない。チェルシーは指揮官フランク・ランパードが解任される事態となり、チアゴもまだリヴァプールで噛み合っていないところがある。やはりブンデスリーガからプレミアリーグのスタイルに適応するのは簡単ではないのだろう。

近年の動きを見ても、ブンデスリーガからプレミアへ向かった選手が苦戦を強いられるケースは目立つ。2019年夏にはフランクフルトからFWセバスティアン・ハラーがウェストハムへ、ホッフェンハイムからFWジョエリントンがニューカッスルへ向かったが、この大型FW2人も本領を発揮できたとは言い難い。

ウェストハムはハラーにクラブ史上最高額となる4500万ポンドの移籍金を支払ったが、今季はリーグ戦16試合で3得点しか奪えず。フランクフルト時代の活躍から考えると少々寂しいか。今冬にはオランダのアヤックスへ移籍しており、4500万ポンドにふさわしい活躍は見せられなかった。

ジョエリントンもニューカッスルで影薄く photo/Getty Images

フィジカルの違いは大きいか

ジョエリントンもニューカッスル史上最高額の4000万ポンドで加わったが、昨季はリーグ戦2得点、今季もここまで1得点だ。納得できる数字ではないだろう。

2018年夏にはドルトムントから5800万ポンドの移籍金でFWクリスティアン・プリシッチがチェルシーへ、5200万ポンドとされる移籍金でライプツィヒからMFナビ・ケイタがリヴァプールへ移籍。

プリシッチの方は昨季リーグ戦で9得点を奪い、今季からはエデン・アザールの着用していた10番を受け継いだ。突破力はさすがだが、今季はリーグ戦13試合で1得点のみ。まだアザールの後継者とは呼べない状態で、10番にふさわしいパフォーマンスとは言えない。奮闘は見せているものの、やや波がある印象か。

ケイタの方は怪我も続いており、なかなか指揮官ユルゲン・クロップの信頼を獲得できていない。こちらはクラブのレジェンドであるスティーブン・ジェラードが着用した8番を引き継いだのだが、さすがに荷が重すぎたか。ポテンシャルは高いのだが、リヴァプールではすっかり影が薄くなってしまった。

この年は日本代表FW武藤嘉紀もマインツからニューカッスルへ向かっているが、結果は大失敗だった。特にブンデスリーガからプレミアへ向かったアタッカーが苦戦している傾向にあり、フィジカルの違いなど適応が難しいのだろう。

大物アタッカーですぐさま適応したのは2018年冬にドルトムントからアーセナルへやってきたFWピエール・エメリク・オバメヤンが最新か。アーセナルは獲得へ5600万ポンドを投じているが、2018-19シーズンと2019-20シーズンにはリーグ戦22得点を挙げる活躍を見せている。移籍金にふさわしいパフォーマンスと言えよう。

果たしてハフェルツやヴェルナーはここから本来の実力を発揮できるのか。ブンデスからプレミアへ大物プレイヤーが向かうケースは毎回の移籍市場で起きているが、思うような結果に繋がっていない。移籍金額が高額なだけに期待も大きいのだが、ブンデスリーガでスターだった男たちはプレミアでもスターになれるか。

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