ナポリが狙うセネガル代表FWの特長は 狡猾さと強引さを併せ持つ点取り屋

ここまでリーグ・アンで得点ランキング2位となる12ゴールを挙げているディア photo/Getty Images

フランスで暴れる24歳のアタッカー

今季ここまでセリエAで6位と、なかなかその順位を伸ばすことができていないナポリ。そんな同クラブに、冬の移籍市場で頼れるストライカーがもう一人加わることとなるのか。2020-21シーズンにフランスのリーグ・アンで暴れている点取り屋に、ナポリ移籍の話が浮上している。

その点取り屋とは、スタッド・ランスに所属するセネガル代表FWブライユ・ディア(24)だ。今季リーグ・アンでここまで得点ランキング2位となる12ゴールを挙げている同選手。伊『Corriere dello Sport』によると、そんなディアの獲得をナポリはかねてより企てているようだ。

では、そのディアとは一体どのような特長を持った選手なのだろうか。ひとことで表現するならば、“狡猾さと強引さを兼ね備えたFW”と言えるだろう。巧みなオフ・ザ・ボールの動きと一瞬のスピードに大きな強みを持つ同選手。相手を出し抜く術の引き出しは多く、今季も得意の裏抜けやマークを外す動きを駆使して得点を量産している。アフリカ系のストライカーにありがちな“身体能力頼り”のスタイルでは決してない。頭を使うことに長けたストライカーだ。
そして、ディアは味方からパスを受けた後の動きも秀逸。身長は180cmとそこまでサイズがあるわけではないものの、同選手のドリブルはとにかくブレない。たとえ相手DFにどれだけ激しいフィジカルバトルを挑まれたとしても、よほどのことがない限り彼は倒れないのだ。時にはぶつかってきた相手を引きずりながらドリブルすることもあり、必要とあらば強引なプレイも辞さない体幹の強さを備えている。フィニッシュの精度も抜群で、2020-21シーズンにディアが1ゴールを奪うために放っている平均シュート数は2.67本。これは得点ランキングトップを走るパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペが記録している3.43本を凌ぐ数字となっている。

シーズン中盤戦に入ってようやくFWビクター・オシムヘンが復帰し、攻撃陣の爆発が期待されるナポリ。ここへさらにディアが加わることとなれば、その破壊力はインテルやACミランといった上位勢にも引けをとらぬものとなるかもしれない。ナポリが後半戦の逆襲を図るためにも、このセネガル代表FWはぜひ確保しておきたい人材と言えるか。ディアの獲得にはアーセナルも興味を示しているとされるが、狡猾さと強引さを兼ね備えたアタッカーの動向は今後も要注目だ。

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