ミランに伝わる“呪いの9番” 10人目にしてジンクスは破れるか

ミランにインザーギ以来となる背番号「9」のスターは誕生するのか photo/Getty Images

マンジュキッチの実績は十分、チーム状況も最高

イタリアの名門ACミランに伝わる“呪いのジンクス”を、今度こそ打ち破ることができるのか。

ミランが19日、フリーとなっていた元クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチを獲得したことを発表した。これを受け、「イブラヒモビッチとの武闘派コンビ結成か」や「古巣ユヴェントスを相手にどんなパフォーマンスを披露するのか」など、さまざまな話題が飛び交い、マンジュキッチのプレイに大きな注目が集まっている。そんな中でも特に話題となっているのが「9番の呪い」の行方だ。多くのミラニスタたちも気になっている話題かもしれない。

マンジュキッチはミラン加入に際し、背番号「9」を選択。サッカー界において、背番号はさまざまな意味を持つが、ミランでの「9」はストライカーとしてゴールの量産を期待される背番号でもある。これまでマルコ・ファン・バステンやジョージ・ウェア、フィリッポ・インザーギら名手たちが背負い、チームに数多くの栄光をもたらしてきた。

しかし、こんな栄光のある背番号がいつしか「呪いの背番号」と言われるまでになってしまった。なぜなら、インザーギが引退を決断し、ユニフォームを脱いだ2012年以降、背番号「9」を背負った選手たちがことごとく活躍できていないからだ。アレシャンドレ・パトやフェルナンド・トーレス、ゴンサロ・イグアインといったすでに欧州にその名を轟かせていた実力者から、アンドレ・シウバやクシシュトフ・ピョンテクといった期待の若手まで、これまで9名の選手たちが苦汁を嘗めてきており、この間、背番号「9」のユニフォームを着て2シーズン以上プレイできた選手はいない。

インザーギの引退以降にミランの背番号「9」を背負った選手の成績は次のようになっている。

2012-13シーズン
◯アレシャンドレ・パト 公式戦7試合2ゴール1アシスト(冬に退団)

2013-14 シーズン
◯アレッサンドロ・マトリ 公式戦18試合1ゴール(冬にレンタル移籍)

2014-15シーズン
◯フェルナンド・トーレス 公式戦10試合1ゴール(冬に退団)
◯マッティア・デストロ 公式戦15試合3ゴール(シーズン終了後にレンタルバック)

2015-16シーズン
◯ルイス・アドリアーノ 公式戦29試合6ゴール4アシスト(翌シーズンは背番号「7」に変更)

2016-17シーズン
◯ジャンルカ・ラパドゥーラ 公式戦29試合8ゴール3アシスト(シーズン終了後にレンタル移籍)

2017-18シーズン
◯アンドレ・シウバ 公式戦40試合10ゴール2アシスト(シーズン終了後にレンタル移籍)

2018-19シーズン
◯ゴンサロ・イグアイン 公式戦22試合8ゴール3アシスト(冬にレンタル打ち切り)

2019-20シーズン
◯クシシュトフ・ピョンテク 公式戦20試合5ゴール1アシスト(冬に退団)

インザーギがユニフォームを脱いで以降、10人目の背番号「9」となったマンジュキッチ。半年以上実戦から遠ざかっている不安もあるが、イタリアでの実績は十分で、勝者のメンタリティも備えている。そして、これまでの選手たちと大きく異なるのがチーム状況だ。チームが低迷していたから背番号「9」が輝けなかったのか、背番号「9」が輝けなかったからチームが低迷したのかはわからない。ただ、今季のミランは第18節終了した時点で首位に立っており、マンジュキッチにとっても、ジンクスを打ち破る上でも、これ以上ない最高の舞台が整っているのだ。この背番号「9」が呪いのジンクスを打ち破ることができれば、10年ぶりのスクデット獲得を狙うミランにとって大きな後押しにもなるだろう。

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