アーセナルの救世主が活躍できた理由は 20歳の覚醒を助けた先輩FWの存在

シーズン中盤戦からアーセナルにとって欠かせぬ存在となっているスミス・ロウ photo/Getty Images

急遽抜擢から大活躍の20歳

今季前半戦はなかなか思うように事が運ばず、深刻な攻撃力不足に悩まされたアーセナル。しかし、彼らの調子は次第に上向きつつある。直近の公式戦6試合では無敗。その内訳も5勝1敗と、ここ最近の彼らは着実に波に乗り始めていると言っていいだろう。

そんなアーセナルが息を吹き返した大きな要因が、若手の躍動だ。シーズン前半戦の嫌な流れを断ち切ったプレミア第15節のチェルシー戦にて、ミケル・アルテタ監督は大幅なスタメンの変更を決断。それまでウィリアンやピエール・エメリク・オバメヤンといった経験豊富なアタッカーに頼ることも多かった前線に、指揮官はMFエミール・スミス・ロウ(20)やFWガブリエウ・マルティネッリ(19)などの若手を起用。その結果、MFブカヨ・サカ(19)も含めたこれらのヤングスターが躍動し、アーセナルは長いトンネルを抜け出すこととなった。

しかし、そういった若手のなかでも、特に躍動が光ったのは中盤のスミス・ロウだ。かねてより未来のアーセナルを担う逸材として注目されていた同選手だが、ここにきて彼はその才能を遺憾なく発揮している。シーズン前半戦は攻撃面における想像力の欠如が指摘されていたアーセナルだが、彼が加わったことによりその不安は解消。弱冠20歳の若者は、今やガナーズに欠かせぬ存在となっている。

先日行われたFAカップ3回戦では、ラカゼット(右)の落としからスミス・ロウ(中央)の決勝点が生まれた photo/Getty Images

ブレイクを助けたチームメイトとは

では、一体なぜスミス・ロウはここまで突如としてチームの中心的存在となる事ができたのか。本人の話によると、どうやら彼の覚醒には一人のチームメイトの存在が大きく関わっているという。英『Sky Sports』に今季活躍の理由を問われた同選手は、この質問に対して次のように回答する。

「間違いなくラカゼットの存在が大きいよ。彼とプレイしたことで、僕は大きく成長を遂げる事ができたんだ。彼は本当に多くの場面で僕を助けてくれた。ピッチの内外を問わず、いつも積極的にコミュニケーションを図ってくれるんだ。そのおかげで、一緒にプレイするときはとてもやりやすいね。誰か一人を選べというなら、僕は間違いなく彼と答えるよ」

先輩FWがピッチ内外でサポートしてくれたおかげで、すぐに結果を残す事ができたとスミス・ロウ。チームの攻撃を牽引するラカゼットが試合中に何を狙っているか。普段の何気ない会話の中にも、これについてのヒントは数多くあったのだろう。

ラカゼットはゴールを狙うだけでなく、周囲を活かすことも知っているストライカーだ。先日行われたFAカップ3回戦のニューカッスル戦における得点からも、ラカゼットとスミス・ロウがお互いを理解し合っている様子は見て取れた。延長戦突入後にスミス・ロウが決めた先制点も、彼の動きをよく見ていたラカゼットの頭での落としを受けてのものだった。

スミス・ロウ活躍の裏にあったラカゼットの存在。今後はチーム全体にもそういったコミュニケーションの輪が広がっていくこととなれば、アーセナルはプレミアでまた面白い存在となってくるかもしれない。

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