南野にとって“勝負の2カ月” 献身性だけのアタッカーでは生き残れない 

リヴァプールでポジション掴みたい南野 photo/Getty Images

守備意識は貴重だが……

今冬にザルツブルクからリヴァプールへ移籍したFW南野拓実にとってのベストポジションはどこなのか。これは加入当初から議論されてきたが、大きく分けると南野は5つのポジションをこなせる。

左右のウイング、[4-2-3-1]のトップ下、ロベルト・フィルミーノと同じ偽9番、そしてここ最近評価を高める理由になっているインサイドハーフの5つだ。

負傷者が続出していることもあって南野のインサイドハーフ起用が実現したわけだが、9日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ最終節のミッティラン戦で南野はチームトップとなる37回のプレスを記録するなど運動量も豊富な選手だ。中盤で走り回ることができ、この部分は現地でも高く評価されていた。

13日のフラム戦でも南野は後半からインサイドハーフを担当し、11回のプレスを記録。チームトップがフル出場したFWフィルミーノの18回だったことを考えると、やはり南野の守備意識は貴重だ。指揮官ユルゲン・クロップが好むアグレッシブな要求に応えられる選手と言えよう。

ジョタは厄介なライバルに photo/Getty Images

ジョタの離脱はチャンス

しかし、運動量だけでポジションを掴めるほどリヴァプールの環境は甘くない。前線ではモハメド・サラー、サディオ・マネ、フィルミーノが君臨しており、今のところ南野が彼らにポジション争いで勝つ兆候は見られない。

中盤でもジョーダン・ヘンダーソン、ナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド・チェンバレン、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、若いカーティス・ジョーンズ、さらにチアゴ・アルカンタラが復帰すれば競争は激化する。

南野がリヴァプールで生き残るには、やはり得点部分で違いを生むしかない。リヴァプールにとっては痛手だが、好調を維持していたFWディオゴ・ジョタが約2か月離脱することになり、前線のローテーションで南野にチャンスが回ってくるはず。南野としてはこのチャンスを活かしたいところで、勝負の2カ月だ。

かつてプレミアリーグではレスター・シティに所属していたFW岡崎慎司が圧倒的な運動量を武器にスタメンを確保していたが、レスターとリヴァプールでは選手層にも違いがある。献身性だけで南野が出番を増やしていくのは難しいだろう。

ミッティラン戦ではVARで取り消された幻のゴールもあり、南野にも得点の雰囲気は漂い始めている。味方からパスが出ればシュートチャンスを迎えそうなシーンもいくつかあった。ジョタが離脱している間に強烈なアピールをしたいところだが、南野のプレミア初ゴールはいつか。得点さえ決まり始めれば、献身性のあるアタッカーとしてさらに評価は上がっていくはずだ。(データは『FBref.com』より)

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