ナポリが見せたこの1週間の変化 闘将ガットゥーゾも手応えのローマ戦

タッチライン際から選手を称えるガットゥーゾ監督 photo/Getty Images

英雄へ勝利を捧げるためにチームが一つに

ナポリの指揮官を務めるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、ローマ戦の勝利により、再びチームに手応えを感じているのかもしれない。

29日に行われたセリエA第9節で、今季ここまで実質的に負けがない(開幕戦の黒星は規定違反のため)好調ASローマをホームへ迎え入れたナポリ。31分にロレンツォ・インシーニェの鮮やかな直接FKで先制に成功し、前半をリードして折り返すと、後半に3点を追加して4-0の勝利を収めた。この結果、ナポリは5位に順位を押し上げている。

前節のACミラン戦(ホーム)でボールを支配しつつも1-3の敗戦を喫した際、闘将ガットゥーゾはチームのビッグマッチに対する「姿勢」や「メンタル面」などを指摘。「チャンスを生み出しているにもかかわらず、結果につながらないのは偶然ではない。正しい決意が必要。この(ミラン戦)ような姿勢は好きじゃない。私を傷つける」と述べ、古巣戦での敗戦に肩を落としていた。
それから1週間しか経っていないが、ナポリの選手たちはこの日、前節とは打って変わって見違えるような姿を披露。クラブの英雄であるディエゴ・マラドーナ氏が先日この世を去って迎えた初のリーグ戦ということもあり、これまで以上に勝利へ向けてチームの想いが一つになっていたことも大きかったかもしれない。キックオフ前に同氏へ捧げる追悼セレモニーが行われた試合で積極的にしかけ、圧巻のゴールラッシュを見せたほか、ローマの枠内シュートを1本に抑えるなど、攻守の両面で素晴らしいパフォーマンスを発揮したのだ。

試合後、伊『sky sport』のインタビューに応じたこの闘将も「試合中、バスの中、ロッカールームの中での雰囲気もそうだが、全ての試合でこのようなインテンシティを持ってプレイする必要がある。今日の姿勢は好きだったよ。チームメイトがミスをしたとき、お互いを助け合っていたし、汚い言葉を飛ばすのではなく拍手をしていた。これが私が見たかったものだ」と、選手たちの「姿勢」に対して賛辞を贈っている。

ローマ戦での手応えを生かし、ナポリはチーム一丸となって勢いに乗ることができるのか。首位ミランとの勝ち点差は「6」となっている。

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