32歳で知った新たな世界 ウィリアンをさらに成長させる“アルテタ式戦術”

今季からアーセナルでプレイしているウィリアン phoyo/Getty Images

ベテランFWはさらなる成長を遂げる

たとえどれだけ年齢を重ねても、人は成長できる。30歳を過ぎてベテランと呼ばれるようになった選手も、新しいものを学ぶことでさらなる高みへ到達することができるのだ。たとえ体力的に衰えが見え始めたとしても、頭の使い方次第で以前の自分よりも優れたプレイヤーとなることは可能と言える。

そんな成長を、今まさに遂げているベテランがアーセナルにもいる。今夏ガナーズに加入したブラジル代表FWウィリアンだ。これまでシャフタール・ドネツクやチェルシーでプレイし、欧州でその名を轟かせてきた同選手。そんな彼も今年8月で32歳を迎えたが、ベテランの域に突入した今なお彼はミケル・アルテタ監督の下で自身の成長を実感しているという。どうやら、ポジショナルプレイを駆使したサッカーとの出会いが、またウィリアンを少しずつ選手として成長させているようだ。

「ポジショナルプレイを取り入れたミケルのサッカーは、クールで新たな経験だったよ。僕はそういった考え方をする監督の下でプレイをした経験がなかった。ポジショナルプレイは本当にその動きを理解していないと実行できないんだ。そのために、僕はコーチの指示を注意深く聞いているよ。ボールに触れずイライラすることもあるけれど、ミケルはいつも『少し待てばボールは自然と来るものだ』ってなだめてくれるよ。このサッカーを学んだことで、僕は以前よりも成長できていると感じるね」
アルテタ監督が展開するサッカーの中で、自身の戦術に関する考えがアップデートされたと、ウィリアンはブラジル『Globo Esporte』へこのように語っている。今季は本職のウイングだけでなく、1トップとしても配置されるなど様々なポジションで起用されるようになったウィリアン。本人もまさか32歳で自身がプレイの幅を広げることになるとは、思ってもみなかったことかもしれない。

アルテタ式戦術に触れたことで、選手としてさらに一皮剥けた感のあるベテランFW。アーセナルでウィリアンが遂げるさらなる成長からは、今後も目が離せない。

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