オランダ代表は強力DF陣だけじゃない 注目すべき“安定感抜群”の守護神

オランダ代表のシレッセン photo/Getty Images

「オランダにとって完璧なGK」

フィルジル・ファン・ダイク、マタイス・デ・リフト、ステファン・デ・フライ、ネイサン・アケ……。近年ワールドクラスのDFが続々と出現しているオランダ代表。その守備力は世界でもトップクラスと言っていいだろう。熱い戦いが繰り広げられているUEFAネーションズリーグでは、強豪イタリア代表やロベルト・レヴァンドフスキやエディン・ジェコを擁するポーランド代表とボスニア・ヘルツェゴビナ代表とリーグAのグループ1で同居するも、彼らはここまで4試合をわずか2失点で切り抜けている。

しかし、オランダ代表がここまでの堅守を披露しているのは、単に優秀なDFたちが揃っているからではない。彼らをさらに後方から支える守護神の奮闘も見逃すことができないのだ。その守護神とは、31歳のGKヤスパー・シレッセン。バルセロナ時代や現在所属しているバレンシアなど、クラブレベルではなかなか日の目を見ない同選手だが、ナショナルチームでは安定感あるパフォーマンスで長くオレンジ軍団のゴールマウスを任されている。

先日行われたイタリア代表との試合でも、相手GKジャンルイジ・ドンナルンマと共に好セーブを連発したシレッセン。16分にFWチーロ・インモービレへ先制点を許したものの、以降はベテランらしい安定感あるパフォーマンスを披露。最後まで集中力を切らさず、チームの勝ち点1獲得に貢献した。
少し地味ながらも、確実にオレンジ軍団の守備を支えている存在と言えるシレッセン。そんな同選手を元オランダ代表GKサンデル・ヴェステルフェルト氏が称えている。「オランダにとって完璧なGK」と、同氏はこのベテランGKに関して蘭『VoetbalInternational』へ次のように語っている。

「シレッセンが代表でとてもうまくプレイしているのは嬉しい限りだね。以前までの彼は様々なところからプレッシャーがかかっていて、スタメンにふさわしいか議論が巻き起こっていた。ティム・クルルが起用されることもあったね。でも、最終的にシレッセンは自分の価値を再び証明することに成功した。とてもハイレベルだったよ。クラブでこそベンチを温めることが多くなっているが、出番を与えられれば彼は確実に任務をこなす。オランダにとって、シレッセンは完璧なGKだと思うね」

豪華なDF陣ばかりに注目が集まりがちなオランダ代表だが、その後方にも優秀な守備者がいる。次にオレンジ軍団の試合を見る際には、堅実なベテラン守護神のプレイからも目が離せない。

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