今夏にステップアップ
ドイツの絶対王者バイエルンは、今夏の市場終盤でちょっとした動きを見せた。
ロベルト・レヴァンドフスキのバックアッパー候補としてパリ・サンジェルマンを退団したFWエリック・マクシモ・チュポ・モティングを獲得し、マルセイユから攻撃的サイドバックのブナ・サール、さらにエスパニョールからMFマルク・ロカを引き抜いた。
いずれも超大物プレイヤーとは言い難いが、補強が必要なポジションをきっちり埋めてきた印象だ。特に今夏のバイエルンはMFチアゴ・アルカンタラを手放していたため、中盤の補強は1つのポイントになっていた。
中盤ではエスパニョールからロカが獲得されたわけだが、この23歳のスペイン人MFには1人のアイドルが存在する。バイエルンでもプレイした元スペイン代表MFシャビ・アロンソだ。
「好きな選手は数多くいるけど、アイドルの1人はシャビ・アロンソだ。僕は常に彼のプレイスタイルをリスペクトしていた。選手として成長したいし、バイエルンがくれたチャンスを活かしたい。素晴らしい選手が揃うこのチームに来られてハッピーだ。ベストが引き出せることを望むよ」
ブンデスリーガ公式によると、ロカはこのようにバイエルン加入の決意を語っている。チアゴとはタイプが違うものの、中盤の底からゲームをコントロールできるシャビ・アロンソのような選手もバイエルンに欲しい人材だ。ひとまずロカはNEXTシャビ・アロンソを目指して奮闘していくことになるのだろう。
中盤ではジョシュア・キミッヒもいるため、ロカと2人でゲームをコントロールしていくような形となれば理想的か。そしてキミッヒが務めていた右のサイドバックは攻撃的なブナ・サールと守備的なバンジャマン・パヴァールが担当していく。
いずれも効果的な補強に見えるが、バイエルンは今季も王座を守っていけるのか。2シーズン連続の3冠へ今夏の補強がどう影響していくのか注目だ。