好調エヴァートンにいる“悩める守護神” 待たれるイングランド代表GKの大復活

ブライトン戦で失点に直結するミスを犯してしまったピックフォード photo/Getty Images

クラブOBからは擁護の声が

開幕からチームは絶好調も、ゴールマウスを守る守護神だけは昨季からどうにもピリッとしない。エヴァートンに所属するイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードは、一体どうしてしまったのだろうか。ロシアW杯で評価を上げた同選手だが、昨季あたりから明らかに決定的なミスを犯す機会が増えている。

今季はプレミアリーグで開幕から4連勝を飾り単独首位に立っている好調エヴァートン。しかし、明らかに守護神はその波に乗り切ることができていない。現地時間3日に行われたプレミアリーグ第4節のブライトン戦でも、41分に相手のクロスボールをファンブルしFWニール・モペイに一時同点弾となるゴールを献上。最終的にエヴァートンは4-2で勝利したものの、昨季の数試合に続き守護神はまた苦い思い出を作ることとなってしまった。

そんなピックフォードの状況を見て、クラブは今夏ASローマからスウェーデン代表GKロビン・オルセンを補強。今後もピックフォードがファーストチョイスではあるのだろうが、もしもの時のために保険となるGKを確保した格好だ。さすがにピックフォードに対しての不安は拭えないか。
しかし、クラブOBの元ウェールス代表GKネビル・サウスオール氏はもっと人々はピックフォードを信頼すべきと主張する。GKのミスは目立つものだから、周囲はその一部分を切り取ることしかしていないと同氏は次のように自身の意見を述べた。英『THE Sun』が伝えている。

「おそらく、ピックフォードがこの半年で悪い時間を過ごしたのは、たったの3分間だけだ。選手キャリアを続けていく上で、時にはその道路に小さな凸凹がある時もあるだろう。そこだけをピックアップして人々は非難を繰り返す。人々はその間違った認識を改めなければならないよ」

さらに、ピックフォードを擁護する人物がもう一人。元アメリカ代表GKティム・ハワード氏だ。同氏はサウスオール氏とは少し違う立場からピックフォードを励ましている。多少彼のパフォーマンスが不安定だったことは認めるが、それを糧にピックフォードは周囲を見返してやれと、同氏は次のように語っている。

「ジョーダンはトップレベルのGKだ。ここ最近はいくつか不安定な面を見せることもあったが、それが批判されているのは彼が最高レベルの選手と評価されている証明にもなる。ジョーダンはそれを力に変えて今後10試合をミスなしで乗り切ってほしいね。そうすれば周囲は黙り始めることだろう。新たなGKを連れてきたことは、ジョーダンの気持ちを引き締めるのに役立つと思うよ」

はたして今後、イングランド代表守護神はかつてのような評価を取り戻すことができるのだろうか。チームは好調なだけに、今のうちに本来の姿を取り戻しておきたいところだ。

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