出場“52分”でも実力示した不屈のファイター インテルに頼もしき男また一人

移籍後初のスタメン出場となったベネヴェント戦で攻守に躍動したビダル photo/Getty Images

攻守に奮闘した中盤戦士

インテルの中盤に頼もしい男が加わった。獲得発表時からその期待値は高かったが、多くのファンが改めてそう思ったことだろう。今夏ネッラズーリに加わったチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルが、新天地における初のスタメン出場でいきなり素晴らしいパフォーマンスを披露している。

今夏、5年ぶりにセリエAへ帰還することとなったビダル。バルセロナを構想外という形で退団となったが、ユヴェントス時代の恩師であるアントニオ・コンテ監督の下でこの男は自身がまだトップレベルで十分に戦えるということを証明した。

現地時間31日に行われたセリエ第1節(第2節は既に消化済)のベネヴェント戦にスタメン出場したビダルは、この試合で積極的なプレイを幾度となく披露しチームの中盤を牽引。まるでインテルに何年もいたかのような風格を漂わせながら、攻守に躍動した。後半開始まもない52分に負傷でピッチを退いたものの、それまでのパフォーマンスによってファンの心をガッチリと掴んだことは間違いない。
そんなビダルには伊『calciomercarto』もご満悦の様子だ。同メディアは移籍後初のスタメン出場で好パフォーマンスを披露した同選手に、FWアレクシス・サンチェス(「8.5」:幾度となくチャンスメイクし1Aの活躍)とMFアクラフ・ハキミ(「8」:1G1Aの活躍)に次ぐチーム3位タイの評価点「7.5」を与えている。52分でピッチを退いた選手に与えるものとしてはかなり高い評価だが、それだけビダルの働きが優秀だったということだろう。

「チームの方向性を示し、相手の攻撃を遮断。2つの役割を同時に担っていた。チリ代表MFは自分がどれほどの個性を備えているかを示してみせた」

『calciomercato』はこのようにビダルへ称賛の言葉を送っている。コンテ監督のサッカーを理解していることも大きかっただろうが、この33歳は期待以上の働きを見せたと言えるか。インテルにやってきた不屈のファイター。ベネヴェント戦のパフォーマンスで、チリ代表MFの評価はうなぎのぼりだ。

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