成長へ分析は欠かさない
厳しいサッカー界でトップクラスの選手になるためには、実力以外の部分でもプロフェッショナルな要素が必要となる。
ドルトムントで大暴れする20歳のノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの恐ろしいところは、20歳時点でそのプロフェッショナルさを備えているところにあるのだ。
若い間は感覚でプレイする選手も多いかもしれないが、ハーランドは自己分析も欠かさない。より決定的なストライカーとなるため、自身のプレイ映像などを細かく分析するのだという。
「僕はもっと優れたフットボーラーになる必要があり、それが毎日僕を突き動かすんだ。僕のフィニッシュ精度は伸ばしていく必要があるし、より決定的にならないといけない。チームメイトとの連携も磨いていかないと」
「僕は自分のゴール映像を何度も見るんだ。ゴールを奪うことについて継続的に学ぼうと努めている。自分のゴールだけでなく、他の選手の映像も見るよ。どう得点を決めたのか?ボールが来る前のポジショニングはどうか?どう動いたか?などね。そうした細かい分析は、僕の得点力の助けとなる。昨季自分が決めた44ゴールも繰り返し全部見たよ」
独『Ruhr Nachrichten』によると、ハーランドはこのように語っている。
20歳でここまで分析熱心なストライカーがいるだろうか。ハーランドの感覚では決定機を外したものもあるため、昨季は50得点まで数字を伸ばせたのではとの考えがあるという。
おそらく今季もその分析は続けているのだろう。開幕節のボルシアMG戦では2得点を記録していたが、これにも満足はしていないはず。
この努力し続ける姿勢がハーランドの恐ろしいところで、数年後には当たり前のようにシーズン50ゴールを連発する選手となっているかもしれない。