W杯制覇から“6年”で影薄く それでも消えぬドイツの英雄が抱く野心

ドルトムントでプレイしてきたゲッツェ photo/Getty Images

突き動かされる1つの目標

自身のゴールで2014ブラジルワールドカップを制してから6年の月日が経過した。

この6年、ドルトムントに所属するMFマリオ・ゲッツェはほろ苦い時間を過ごしてきた。クラブでも思うように出番を増やせず、ドルトムントとの契約も今夏に終了。今のゲッツェに喜んでオファーを出すクラブは限られている。

それでも、ゲッツェはまだ28歳だ。まだキャリアの中で達成したい大きな目標があるという。
独『Kicker』によると、それはチャンピオンズリーグ制覇だ。ワールドカップは獲得したが、チャンピオンズリーグのタイトルはドルトムントでもバイエルンでも獲得できていない。

「チャンピオンズリーグのタイトルが欲しいんだ。それが毎日僕を突き動かす。そのタイトルを獲得することなくキャリアを終えたくない。ブンデスリーガを去らなければならないと言ったことはない。ドイツにも野心的なクラブはいくつもある」

ドイツのクラブでチャンピオンズリーグ制覇を狙うなら、やはりバイエルンだろう。ドルトムントはそれに次ぐクラブと言えるが、今夏に退団してしまった。現状この2クラブでのプレイは実現しない。

となれば、他にチャンピオンズリーグを制するクラブはどこがあるのか。ドイツ以外のクラブに目を向けても、やはりチャンピオンズリーグ制覇はビッグクラブでなければ難しい。しかしビッグクラブが今のゲッツェを欲しがるかは微妙なところだろう。

やや遠回りだが、中堅クラブで大きな結果を残して再度ビッグクラブへ向かうなんて手も考えられる。

残された時間はあまり多くはないが、キャリアを終えるまでにその目標を達成できるのか。2014ワールドカップで自身の優勝決定弾をアシストしてくれたアンドレ・シュールレは29歳にして現役引退を決断したが、ゲッツェの炎はまだ消えていない。

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