期待の若手に負けてはいられない シャルケ正守護神にベテランGKが返り咲く

シャルケに復帰したフェアマン photo/Getty Images

評価されなかった1年を乗り越えて

ドイツ名門クラブのゴールマウスに安定感抜群の実力派守護神が帰ってくる。シャルケでなかなか評価されていなかった男の逆襲劇に注目だ。

その評価されていなかった男というのは、31歳のドイツ人GKラルフ・フェアマンだ。2018-19シーズンは主将も務めていた同選手だが、昨季は若手台頭の煽りを受けてノリッジ(イングランド)やSKブラン(ノルウェー)といったクラブへレンタルに出されていた。アレクサンダー・ニューベルやマルクス・シューベルトといった若いGKに出場機会を与えたかったシャルケ。フェアマンはその影響をモロに受けてしまったというわけだ。

しかし、結果的にその若手2人がそれほど良いパフォーマンスを披露できなかったことで、シーズン中にシャルカーの中では一部“フェアマン復帰待望論”が囁かれるようになった。そこで失点過多の悩みを解決したいシャルケは、今夏このベテランGKをチームに呼び戻している。さらに独『Sport Buzzer』によると、デイビッド・ワグナー監督は彼を開幕から正守護神として起用する方針を固めた様子。そんな中、この決断を下した理由を指揮官は次のように語っている。
「トレーニングセッションと準備期間のテストマッチにおいて、ラレ(フェアマン)は本体の姿を取り戻したことを示してみせた。5カ月前に一度チームに戻って来た時と比べても、あらゆる面で改善が見て取れる。昨季は困難な時期を過ごすこととなってしまったが、ここ数週間でラレは自分が100%信頼に値する選手だということを証明しているね」

“空白の1年”とも言えるレンタル期間を乗り越えて、正守護神の座に返り咲くこととなったフェアマン。世界でも屈指の“GK育成機関”と評価されるシャルケにおいては少し異質な存在だが、彼は実力で定位置を奪い返している。2019-20シーズンに「58」の失点を喫したシャルケの守備を安定させるのはこのベテラン守護神かもしれない。ここから再びかつてのような影響力を取り戻すためにも、フェアマンは開幕からクリーンシート連発といきたいところだ。

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