セーブ率は驚異の“81%” ずっと2番手だったGKが今や最高の一人に

アーセナルのマルティネス photo/Getty Images

アーセナルの嬉しい悩みの種に

2019-20シーズン終盤戦のアーセナルにおいて、この男はまさに不可欠な選手だった。今季ほとんどの試合でゴールマウスを任されていたGKベルント・レノの負傷により、急遽代役を務めることとなったGKエミリアーノ・マルティネスだ。それまでプレミアリーグでの通算出場がたったの“6試合”だった28歳は、シーズン最終盤で一気にその評価を高めることとなった。

ここ数年、アーセナルの守護神といえばレノだった。チームの守備陣が不安定な中で孤軍奮闘の活躍を披露する彼は、ファンから“神”なんて呼ばれることもしばしば。リーグ戦第30節で右膝を負傷するまでは、まさに絶対的守護神という称号がふさわしい存在だったと言える。

しかし、その代役として奮闘したマルティネスの登場によって、レノの地位も安泰ではなくなってきた。それまで控えGKをみなされていた男は、最後のリーグ戦9試合でレノにも劣らぬ安定したパフォーマンスを披露。プレイタイムの関係により参考記録でこそあるものの、プレミアトップのセーブ率81.0%を記録した。「もう“2番手”とは言わせない」という気迫を感じる活躍だった。
そんなマルティネスのことを英『talkSPORT』も高く評価している。同メディアは来季レノと彼のどちらがアーセナルの正守護神となるべきかについて論じてるが、彼らが推しているのはマルティネス。「エミ・マルティネスは今やプレミアで最高の一人。正守護神をレノに戻すのも良いが、彼も簡単に変えたくはないと思わせるほどのパフォーマンスを披露している。新シーズン、まずはエミで行くべきではないか」と、まずは現在の序列を維持する形で2020-21シーズンの開幕を迎えるべきとの見解を示している。

アーセナルで巻き起こっているずっと2番手だった男の逆襲劇。ミケル・アルテタ監督もマルティネスの躍動にはさぞ満足していることだろう。はたして、アーセナルの激しすぎる正守護神争いはどのような形で決着することとなるのだろうか。新シーズンでの復活を期すガナーズに明るい話題は多い。

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