スペインのエアマスターにW杯優勝選手も 寂しすぎる実力者たちの引退劇 

ビルバオで活躍してきたアドゥリス photo/Getty Images

コロナの影響で盛大なセレモニーなどは難しく

新型コロナウイルスの影響でリーグが中断される事態にはなったものの、イングランド・プレミアリーグ、イタリア・セリエA、ドイツ・ブンデスリーガ、スペインのリーガ・エスパニョーラと、いくつかの欧州主要リーグは何とか今季のスケジュールをこなすことができた。

これは喜ばしいことだが、少し残念なこともある。サポーターの前で最後の勇姿を見せることができないまま、今季で引退を決意した選手たちが数名いたことだ。

特に今季はクラブにとって特別な選手が引退するケースが目立った。
イングランドのエヴァートンでは長く左サイドバックを務めた35歳のレイトン・ベインズが引退を表明。高精度な左足を武器に、プレミアリーグでは53本ものアシストを記録している。アシュリー・コールの陰に隠れたところがあったが、世代を代表する名サイドバックの1人なのは間違いない。

ドイツのシャルケで長くプレイし、今季をロシアのロコモティフ・モスクワで過ごしていた32歳の元ドイツ代表DFベネディクト・ヘヴェデス、同じくドイツ代表として2014ブラジルワールドカップ制覇を経験した29歳のMFアンドレ・シュールレ、遠藤航と一緒にシュツットガルトの1部昇格に貢献した35歳FWマリオ・ゴメスも引退を表明。

3人ともドイツサッカー界に大きく貢献してきた人物であり、特にシュールレが29歳の若さで引退を表明したのは世界に衝撃を与えることになった。

フラム時代のシュールレ photo/Getty Images

またドイツではブンデスリーガで長く活躍してきたブレーメン所属の41歳FWクラウディオ・ピサーロも引退を表明。ペルーサッカー界を引っ張ってきたレジェンドだ。

すでに無所属の時間が続いていたものの、オーストラリア代表を引っ張ってきた36歳のMFミル・ジェディナクも今季限りで引退。同じアジアのライバルとして、日本代表にとっても印象的な存在だった。

スペインではアスレティック・ビルバオで長くプレイしてきた39歳のFWアリツ・アドゥリスが引退を表明している。

ベテランになっても空中戦の強さは圧巻だったが、体の状態が万全ではなかったこともあって引退を決意したようだ。

本来であれば大勢のサポーターとともに盛大なセレモニーを開催すべきレジェンドプレイヤーばかりだが、今季はそれが叶わない。やや寂しい最後になってしまったところがあり、世界中のサッカーファンが悔やんでいることだろう。

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