百戦錬磨のボヌッチでさえ苦労した“サッリ新体制” 激動の1年を振り返る

今季もユヴェントスの守備を牽引してきたボヌッチ photo/Getty Images

キャリアで「最も美しいタイトル」

ユヴェントスに所属するイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチが、自身8度目となるスクデットを獲得した今季を振り返っている。

昨季をもってマッシミリアーノ・アッレグリ体制に終止符を打ち、今季からマウリツィオ・サッリを招聘し、新たな時代に突入した絶対王者のユヴェントス。サッリ新体制はこれまでと全く異なるスタイルということもあり、今季は苦戦を強いられる試合も多かった。さらに、新型コロナウイルスの猛威により、例年とは違った複雑な日程となったが、これらの困難を跳ね除けて着実にポイントを積み重ね、前人未到の9連覇を見事成し遂げたのだ。

長年ユヴェントスの守備を支えてきた経験豊富なボヌッチでさえも、新体制に適応するには少々苦労したようだ。それだけに、9連覇のうち8度の優勝に関わっている同選手だが、今季のスクデット獲得の喜びは長いキャリアの中でも一入だ。伊『sky SPORT』のインタビューで次のように述べている。
「最も難しいシーズンだったので、今回のは最も美しいタイトルだね。僕らは新たな時代、そして新たな哲学のもとでスタートを切り、多くの困難にぶつかったよ。ただ、多くの失敗があったときでさえ、僕たちは自分たちの持てる全ての力を出し続けたんだ」

「監督の哲学を理解するために、苦労したこともあったよ。でも僕らはチームとしてまとまり、素晴らしい選手というよりかは素晴らしいひとりの男として努力し続けた。今はこれからの10日間でしっかり身体を休め、次のチャレンジへ向けて準備していきたい」

さらに、新型コロナウイルスの影響で無観客開催が続き、スタジアムで一緒に喜びを分かち合うことが出来なかったファンへメッセージも送っている。

「今季はピッチ外でも非常に複雑で、たった3ヶ月で世界は変わってしまった。僕らはこの件(コロナウイルス)で、気持ちを切り替えなければならなかったが、見事にそれをやってのけた。スクデット獲得を願い、苦しみに耐えたんだ」

「言葉も出ないよ。僕らのために、クラブのために、自宅、そして天国から僕らを応援してくれているファンのために全力を出した。スタジアムに来ることが出来なかったみんなと一緒にお祝いしたかったよ。本当に激しい1年だった」

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