左サイドバックに限って言えば、今のスコットランド代表は世界でも指折りのレベルにあるか。彼らは同ポジションにプレミアリーグで躍動する実力者を2人抱えている。リヴァプールのアンドリュー・ロバートソンとアーセナルのキーラン・ティアニーだ。
今季プレミアを圧倒的な強さで制したリヴァプールのレギュラーであるロバートソンと、ミケル・アルテタ監督の下で再建を目指すアーセナルの未来とされるティアニー。現時点でこそ主将を務めるロバートソンが左サイドバックのレギュラーとして扱われているが、期待の若手であるティアニーがこれから追い上げてくる可能性もある。スコットランドでは「どちらがより優れた選手か」という論争も巻き起こっており、両者の比較は絶えない。
そんな中、ロバートソンがこのティアニーとの比較について『Lockdown Tactics Podcast』へ口を開いている。同選手は自分とティアニーにはそれぞれの良さがあると主張し、比較は好きじゃないと次のように語る。
「僕は以前、それについてKT(ティアニー)と話したことがあるよ。どちらもその比較にはうんざりしているね。僕らにはそれぞれの良さがあるんだ。片方が1つ優れていれば、もう片方は他の1つが優れている。言えるのはどちらも良い選手ということだね」
「スコットランドでは誰もが僕らを比較しようとする。それは少し状況を難しくしているよ。スティーブ・クラーク(スコットランド代表監督)がチームのためにどちらを選んでも、僕らは最高の仕事をする。KTは素晴らしい選手だよ。僕は彼のプレイをよく見ているしね。本当にすぐ漁優れていると思う。しばらくは怪我で困難な時期を過ごしたけど、復帰して以降はアーセナルでも特別な存在に見えるね」
ティアニーを称えながら、自分たちの比較はナンセンスと語ったロバートソン。とはいえ、この比較は周囲から彼らに対する期待の裏返しでもあることは間違いない。人々にあまり悪気はなく、そういった点もロバートソンとティアニーを困らせているのだろうか。ポジションを争うライバルという構図がどうしてもフィーチャーされがちだが、我々はまず彼らが同じチームで戦う仲間だということを認識しなければならないのかもしれない。
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