アーセナルで輝いた少し意外な男 5試合中“3試合”で無失点誇る第2GK

アーセナルのマルティネス photo/Getty Images

指揮官も活躍にはご満悦

正守護神ベルント・レノの負傷という緊急事態が起きるも、その後を引き継いで安定したパフォーマンスを披露しているGKがアーセナルにいる。27歳のアルゼンチン人GKエミリアーノ・マルティネスだ。

2012年夏にガナーズへ加入しており、馴染みのない名前の割に意外と古株なマルティネス。しかし、アーセナルファンではない人が彼の名前を知らないのも無理はないだろう。なにしろ、レノが負傷する以前まで彼の在籍8年間におけるリーグ戦出場はたったの6試合しかないのだ。

しかし、ここにきてマルティネスの評価は急激に上昇している。レノが負傷した第30節ブライトン戦で40分から出場して以降、彼は5試合でわずか3失点しか喫していないのだ。うちクリーンシートは3試合で達成。目を見張るような好セーブを連発する試合もあり、経験不足の懸念などあっという間に蹴散らしてしまった。
そんな第2GKの奮闘には指揮官もご満悦の様子。ミケル・アルテタ監督はマルティネスのパフォーマンスをについて問われた際、次のように回答している。英『THE Sun』が伝えた。

「今の彼は長い間このクラブでやろうとしていたことを実行している。マルティネスは態度も準備も良好だよ。彼は周囲にとても敬意を払っていて、忍耐強い。今チャンスを得ているのは、そういう部分が結実したからだと思う。彼は一貫性を証明しなければならない。このレベルでは2~5試合くらいだけ調子が良くても良いGKとはならないからね」

常に準備をしていたからこそ、現在マルティネスは素晴らしいパフォーマンスを披露できているとしたアルテタ監督。しかし、これで代役守護神が満足しないようにか、話の最後には決して評価を確立したわけではないともコメントしている。まだ手放しで称えるのは早いか。

とはいえ、ここまでのパフォーマンスは及第点どころか期待以上のものを見せてくれているマルティネス。レノの負傷で絶望したファンも多かっただろうが、そんな人々にこの第2GKが希望を与えているのは間違いない。

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