ドイツで輝き始めた“王国産ストライカー” 21歳がセレソンの攻撃を変える

ヘルタで輝き始めたクーニャ photo/Getty Images

フィルミーノに挑めるか

昨夏に開催されたコパ・アメリカで優勝を飾ったブラジル代表だが、少し意外にも今の彼らには各方面から課題と指摘されていることがある。オフェンス面の勝負弱さだ。

コパ・アメリカでこそ成功を収めたカナリア軍団だが、同大会後に行われた親善試合では5戦連続勝利なしという屈辱を味わっている。その5試合で彼らが奪った得点はわずか4ゴール。全くゴールが奪えないというわけではないが、複数得点を奪えるほどの迫力はなかった。その後の韓国代表戦で3得点を挙げたが、まだこれが不安要素であることに違いはない。

そんなブラジル代表の悩みを解決する存在は現れるか。英『THE Sun』が期待を寄せるのはブンデスリーガで好調の21歳。ヘルタ・ベルリンに所属するFWマテウス・クーニャだ。
今季前半戦はRBライプツィヒでなかなか出場機会を確保することができていなかったクーニャ。しかし、今冬加入したヘルタではブルーノ・ラッバディア監督の信頼を掴みレギュラーに定着した。移籍後はリーグ戦7試合に出場し4ゴールの大活躍。現地時間27日に行われたライプツィヒとの古巣対決では得点こそなかったものの、81分に右サイドからの仕掛けで同点弾のキッカケとなるPKを獲得している。

「リーグ戦の中断で彼の鋭さが鈍らなかったことは、プレイを見ていれば明白だ。彼は今、新天地ですでに4ゴールを記録している。今やクーニャは多くの人が注目する選手になった。彼は日に日に成長を加速させている。クーニャがブラジル代表の中心となるすぐ手前の段階に来ていると、多くの人が確信している」

この若きストライカーについて、『THE Sun』はこのように綴っている。現在、ブラジル代表のセンターフォワードはリヴァプールのロベルト・フィルミーノが務めているが、彼はどちらかと言えば味方のサポートに秀でた選手。どうしても短時間で得点が欲しい場面では、より前向きなプレイを好むクーニャの方がカナリア軍団の攻撃を活性化させることになるか。

ドイツで頭角を現す新たな有能ブラジル人ストライカー。所属は中堅クラブだが、クーニャのプレイには今後注目したいところだ。

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