ループシュートはチーム全員が狙っていた!? バイエルンにあった共通の意識

キミッヒのシュートに手は届いたものの、枠内から掻き出すことはできなかったビュルキ(右) photo/Getty Images

標的とされたドルト守護神

現地時間26日に行われたバイエルン・ミュンヘンとのデア・クラシカーを0-1で落としたドルトムント。勝てば首位のライバルに勝ち点1差と迫ることができていただけに、今回の敗戦は痛恨だったと言える。

とはいえ、決勝点は相手の技術が高かった。バイエルンMFジョシュア・キミッヒが放ったループシュートはもはや芸術の域で、あれを止めることができる手段はなかなかないと言っていい。素直に難しいシュートを一発で沈めたキミッヒを褒めるほかないだろう。

しかし、あのゴールが生まれたのは偶然ではなかったのかもしれない。バイエルンの選手たちは最初からあのようなループシュートを狙っていたというのだ。試合後、FWトーマス・ミュラーはこれについて『Viaplay Football』へ次のように語っている。
「ジョシュアのチップキックは素晴らしかったね。滞空時間は長かったけど、打った瞬間に良い感じだとわかったよ。ロマン・ビュルキは素晴らしいGKだ。でも、彼は腕の長さという強みを持っているから、いつもゴールから1,2歩離れた位置にポジションを取っているんだ。それはわかっていたよ。だから、ジョシュアもシュートを打つ際にはより良い角度を測っていたみたいだね。それにしてもアレは美しいゴールだったよ」

試合前から相手GKの癖をチームメイト全員が共有していたと語ったミュラー。バイエルンの強さはスカウティングで得たデータをきちんと利用できているところにもあるのだろう。そういった点で首位チームは一枚上手だったようだ。

宿敵との直接対決を制し、優勝へ大きく近づいたバイエルン。今季もマイスターシャーレを掲げるのは赤いユニフォームの戦士たちか。ドイツの絶対王者が大きな勝ち点3を手に入れている。

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