いよいよドイツ2強の直接対決 デア・クラシカーで注目すべき“4つ”のバトル

バイエルン攻撃陣の要であるレヴァンドフスキ(右)をフンメルス(左)はどのように止めにかかるか photo/Getty Images

大一番はどこから動く

今月16日にリーグ戦が再開されたドイツ・ブンデスリーガ。他の欧州5大リーグよりも一足先に試合開催に踏み切っただけに、世界中のサッカーファンはこぞって彼らの戦いに目を向けていることだろう。

しかし、ブンデスが注目されているのは何も彼らだけが試合をしているからという理由だけでもないはずだ。現在同リーグは熱い優勝争いの真っ只中。仮に5大リーグ全てが同時にリーグ戦を再開していたとしても、ブンデスはそれなりの注目度は集めていた可能性が高い。首位バイルン・ミュンヘンを4ポイント差で追う2位ドルトムント。ドイツ2強のタイトルレースは熾烈を極めている。

そんな2チームの直接対決が現地時間26日に行われる。今回のデア・クラシカーはいわゆる“シックス・ポインター”。互いに勝てばタイトル獲得に向けて流れをグッと引き寄せることができるだろう。そんな大一番で我々はどこをより重点的に見るべきか。英『THE Sun』はドイツ最強決定戦とも言えるこの試合で注目すべき“4つ”のバトルを紹介している。

1.ロベルト・レヴァンドフスキ vs マッツ・フンメルス


まずはバイエルンのエースとドルトムントのディフェンスリーダーの対決だ。かつてチームメイトだった男たちのバトルを同メディアは最注目の対決として一番初めに挙げている。今季ここまでリーグ戦27得点を荒稼ぎしている怪物FWをどうにかして止めなければドルトムントに勝利はないか。ベテランDFの対応に注目が集まる。

2.ジョシュア・キミッヒ vs ユリアン・ブラント


2つ目のバトルは中盤の主導権争い。司令塔を務める両選手の出来次第で、強力な前線にボールが入る回数は大幅に変わってくる。お互いにアタッカー陣は欧州でも屈指のレベルだけに、その一つ前の場面でどれだけ優位性を得ることができるか。プレイメイカー同士の駆け引きは試合の行方を左右するだろう。

ゲレイロvsパヴァールも注目バトルの一つだ photo/Getty Images

3.アーリング・ハーランド vs ジェローム・ボアテング


ノリに乗っているストライカーをベテラン守備者がどう止めるか。これは1番目のバトルと共通点が多いだろう。ハーランドはその身体能力などに注目が集まりがちなものの、特筆すべきはゴールへの嗅覚。まさに“いるべきところにいるFW”といった印象で、ポジショニングセンスは抜群と言っていい。ボアテングはそんなハーランドの行動範囲をできるかぎり制限したいところだ。

4.ラファエル・ゲレイロ vs バンジャマン・パヴァール


最後は少し意外かもしれないサイド(ウイング)バックの攻防だ。それもアルフォンソ・デイビスとアクラフ・ハキミが火花を散らすのとは逆のサイド。それもゲレイロはリーグ戦再開後の直近2試合で3得点の活躍を披露しているためである。絶好調のレフティーをパヴァールが90分間抑える続けることができるか。もしかすると、試合が動くのはこちらのサイドからかもしれない。

はたして、今回のデア・クラシカーで勝利を手にするのは一体どちらのチームなのだろうか。ブンデス優勝争いの行方を左右する大一番の試合開始は目前に迫っている。

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