ファイター集団の中で輝くジェントルマン “退場ゼロ”のテクニシャンへの注目

アトレティコのサウール photo/Getty Images

25歳ながら280試合以上に出場

ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードといえば、とにかくファイトする武闘派集団のようなイメージがある。

FWジエゴ・コスタを中心に相手チームと小競り合いが起こることもあり、やや血の気が多いといった印象もあるかもしれない。

そんなチームにおいて、スペイン『MARCA』がジェントルマンと称えるのがMFサウール・ニゲスだ。
サウールは25歳ながらアトレティコで通算286試合にも出場しているのだが、確かにシメオネ率いるアトレティコの中では異質なプレイヤーと言っていい。ファイトもできる選手だが、テクニックも極めて高い。複数ポジションをこなすユーティリティ性も大きな魅力だ。

同メディアがサウールをジェントルマンと呼んでいる理由は、アトレティコで通算286試合に出場しながら一度もレッドカードを受けたことがないからだ。

ファイトするアトレティコにおいてサウールはカードトラブルが極めて少なく、ハードワークできるジェントルマンなのだ。

アトレティコの歴史において、レッドカード0の状況をサウールより長く続けたプレイヤーは4人しかいないという。その中でも最長記録保持者はMFアデラルド・ロドリゲス氏で375試合。同メディアはサウールがこの記録をも更新できるのではないかと期待をかけている。

ラージョ・バジェカーノにレンタル移籍していた際、サウールはアルメリア戦にて2枚のイエローカードを受けて退場したことがある。しかしこれは極めてレアなケースで、アトレティコの一員としてはレッドカード0を継続している。

テクニシャンとしてもサウールはアトレティコの歴史に名を残すプレイヤーになれるだろうが、それと同時に最もクリーンな選手として記憶されることになるかもしれない。

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