GKがアシストをする時代がきた “最後方の司令塔”が魅せる驚異のフィード

サラーのゴールをアシストしたアリソン photo/Getty Images

ボールを奪ったら攻撃開始

GKはゴールを守ることが最も重要な仕事だが、現代は他の部分でも重要な仕事を任されるようになった。それは巧みなキック精度でカウンターアタックの出発点になることだ。

英『Squawka』が特集しているが、例えばリヴァプールGKアリソン・ベッカーだ。アリソンはシュートストップの技術も超一流だが、リヴァプールでは素早いロングフィードからアシストを記録したこともある。

今年1月のマンチェスター・ユナイテッド戦では1-0でリードして迎えた後半アディショナルタイムに、ボールを奪って素早くFWモハメド・サラー目がけてキック。マンUが前がかりになっていたこともあり、究極のカウンターアタックが完成したのだ。


セリエAでは、パルマでプレイするヨヌーツ・ラドゥも昨年9月のフィオレンティーナ戦でアシストを記録している。スタートはアリソンと同じくボールをキャッチしたところからで、素早いフィードで味方のゴールをお膳立てしている。



キックといえばバルセロナGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンも忘れてはならない。昨年9月のヘタフェ戦ではFWルイス・スアレスのゴールをアシストしているが、驚きなのはテア・シュテーゲンが左足でパスを出していることだ。

ペナルティエリアから飛び出してボールを処理し、冷静に狙いを定めて左足でピンポイントパスを繰り出す。GKの世界も大きな進歩を遂げており、もはや最後方の司令塔と言ってもいい。



今後GKがワールドクラスのプレイヤーとなるためには、高精度なキックも必要不可欠だ。ボールをキャッチして時間を稼ぐのが昔のGKのやり方とするならば、現代はカウンターのチャンスがあれば素早く展開してゴールをアシストしようと考える者が増えてきている。この流れが今後のスタンダードとなっていくのだろう。

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