今、フランスで売り出し中の20歳をご存知だろうか。リーグ・アンのリールに所属するナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンだ。昨夏ベルギーのシャルルロワからやってきたこの若手アタッカーは、ここまで公式戦38試合に出場し18ゴール6アシストを記録。アーセナルとACミランへそれぞれ移籍したニコラ・ペペとラファエル・レオンの後釜として、リールの攻撃陣を牽引している。
とはいえ、オシムヘンの名前を知っている人はそう多くないだろう。そこで英『90MiN』は、今フランスで赤丸急上昇中の20歳がどのような特長を持つ選手なのかを紹介。来季ビッグクラブに引き抜かれる可能性が高くなっている若き才能について、知っておくべきことをいくつか挙げている。
まずはオシムヘンのプレイスタイルだ。純粋なCFタイプの選手で、ゴールへの嗅覚とポジショニングセンスはストライカーとして申し分ないものを備えている。それは前述したゴール数にも表れていると言っていいだろう。隙あらば相手最終ラインの背後を突くスピードも一級品。同メディアはこのスピードこそがオシムヘンの最大の武器と捉えているようで、「1インチでもスペースがあれば、そこに飛び込む速さを持っている」と高く評価する。
次に彼に対する周囲からの評価だ。今冬マンチェスター・ユナイテッドに加入したナイジェリアの同胞FWオディオン・イガロは、この若手FWの将来性を「オシムヘンには未来があり、勝者のメンタリティも備えている。欧州とナイジェリア代表で様々な記録を破ることになると思うよ」と絶賛している。近くで成長を見守ってきたベテランFWもオシムヘンの才能には惚れ込んでいるようだ。
また17歳の時には、当時アーセナルを率いていたアーセン・ヴェンゲル元監督がオシムヘンの獲得を熱望していたとも。“若手発掘のスペシャリスト”として知られる名将に才能を見込まれた逸材ということで、期待値はかなり上がるだろう。
現在はリヴァプールをはじめとしたプレミアの複数ビッグクラブから熱視線を注がれているとされるオシムヘン。はたして、彼は今後のキャリアでどれほど偉大な選手となっていくのだろうか。弱冠20歳の若者が世界トップクラスのストライカーとして認知される日はそう遠くないかもしれない。
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