2019-20シーズン、チェルシーのフランク・ランパード監督は左サイドバックの人選にかなり悩まされた印象だ。エメルソン・パルミエリやマルコス・アロンソらのパフォーマンスに指揮官は満足していないとされ、リーグ戦中断前にはそれまで右サイドバックを務めていたセサル・アスピリクエタを再び左サイドに回す試合も散見された。それなりの選手を置くことはできるが、完全に固定できるレベルや境遇の選手はいない。これが現状と言えるだろう。
そういうことであれば、今夏移籍市場でチェルシーは新たな左サイドバックの獲得に動くはずだ。では、彼らはどんな選手を狙うべきか。英『90MIN』は「チェルシーが獲得すべき左SB」と題した特集を組み、ブルーズへ次の“6名”をオススメしている。
・ベン・チルウェル(レスター・シティ/23歳)
まずはレスターで絶対的な地位を築いているベン・チルウェル。スプリント力に優れたイングランド代表DFだ。複数ビッククラブから関心を寄せられている逸材だけに、確保できればこの上ない補強となる。獲得には8000万ポンド程度の移籍金を要するとも言われるが、エメルソンやM・アロンソを馬お客すれば払えない額ではないか。
・アクラフ・ハキミ(ドルトムント/21歳)
2人目は少し意外なチョイスだ。ドルトムントのアクラフ・ハキミである。右サイドバックの印象が強い同選手だが、『90MiN』は「ハキミは左サイドでも一線級になれる実力がある」とし、その万能性を“ヤング・アスピリクエタ”と表現している。レンタル元のレアル・マドリードが手放すかはかなり微妙だが、獲得できれば申し分ない存在だ。
・マルク・ククレジャ(ヘタフェ/21歳)
スペインで評価が急上昇しているヘタフェのマルク・ククレジャも見逃せないタレントだ。癖の強いカーリーヘアが目を引くものの、そのプレイも印象的な同選手。サイドを絶え間なく上下できる無尽蔵のスタミナが最大の武器だ。攻撃面では相手サイドバックとセンターバックの間に入り込む動きは秀逸で、今季はリーガ・エスパニョーラでここまで5アシストを記録している。ヘタフェでは一列前で起用されることも多いが、サイドバックとしても問題なくプレイできるだろう。