マンCは19歳の超逸材をどう活かす 提案される“3つ”の起用法

マンCで頭角を現すフォデン photo/Getty Images

ペップも認める未来のワールドクラスMF

マンチェスター・シティは19歳の宝石をこれからどのように育てていくべきか。同クラブの中盤にはケビン・デ・ブライネ、ダビド・シルバ、ベルナルド・シウバ、イルカイ・ギュンドアンらワールドクラスのMFが揃っているものの、その陰に若き逸材が隠れていることも忘れてはいけない。19歳のフィル・フォデンだ。

今季はその選手層の厚さもあり、思うようにプレイタイムを獲得できていないフォデン。しかし、この19歳の才能はチームを指揮するジョゼップ・グアルディオラ監督も認めており、昨年7月には「フォデンは選手としても指揮官としても私が見てきた中で1番だ。彼は世界最高の選手の1人なるための全てを備えている」と発言している。間違いなくマンCが大切にすべき逸材と言えるだろう。

だが、フォデンを活かすとなればマンCはどのようなポジションで彼を育てていくべきなのだろうか。英『Manchester Evening News』もこれは気になっているようで、「シティがフォデンのポテンシャルを解放する方法」と題して、この逸材の今後の起用法として3つのポジションを提案している。
・左インサイドハーフ

おそらく、これが最もオーソドックスな起用法だろう。今季限りでマンCを退団するダビド・シルバの後継者として見られることの多いフォデン。後釜としてこのポジションに収まるのが現時点でのベストか。「左利きで並外れたボールコントロール能力を備え、スペースの認知に優れた彼はこのポジションを務められるだけの才能を有している」と同メディアも第一候補として考えている様子。彼の創造性を最大限活かすならこのポジションが最適だろう。

・右ウイング

2つ目に提案されたのはアタッカーの位置。先日行われたEFLカップ決勝のアストン・ヴィラ戦、フォデンはこのポジションで大きなインパクトを残している。多くのウインガーが備える速さこそないが、サイドでボールをキープできるアドバンテージは捨てがたい。アストン・ヴィラ戦で記録したボールタッチ数70回はMF,FWのなかで最も多かった。巧みに相手をかわしてからフィニッシュまで持っていける能力も魅力的で、シュート本数5本もチーム最高だ。アタッキングサードでの攻撃性能を重んじるなら、こちらで育てるべきかもしれない。

・10番

現在のマンCに10番のポジションは基本ないが、全くゼロというわけでもない。グアルディオラ監督は今季何度か[3-4-1-2]のシステムを採用しており、その際2トップにはセルヒオ・アグエロとガブリエウ・ジェズスという純粋なストライカーが起用される。そのため、トップ下にはゲームを組み立てることのできる選手が欲しい。フォデンに司令塔としてチャンスが巡ってくる可能性は低くないだろう。来季も指揮官が3バックを都度使用することがあれば、この役割も務めることとなるか。オプションとしての色が強めだが、決してナシとは言えない選択肢だ。

フォデンの起用法としてマンCにオススメされた3つのポジション。これらが基本形となってくるだろうが、はたして19歳の宝石は今後どのポジションで地位を確立していくのだろうか。特別な才能を持っていることは間違いないだけに、グアルディオラ監督がこの素材をどうチームに組み込んでいくか、これからも目が離せない。

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