「怪我が全てを変えてしまった」 苦しい時間続くマンUのDFに擁護の声

マンUで難しい時間を過ごしているジョーンズ photo/Getty Images

低調なパフォーマンスが続くも

かつて大きな期待を背負って名門に加入したはずが、今では試合に出場するたびファンから批判を浴びる存在となってしまった選手がいる。マンチェスター・ユナイテッドに所属するDFフィル・ジョーンズだ。

アレックス・ファーガソン元監督に見出され、2011年夏にブラックバーンから加入したジョーンズ。当時まだ19歳。有望な若手をまたファーガソンが確保した。当時のファンはそう思っていたことだろう。2013年にはファーガソン氏も「ジョーンズは将来史上最高の選手になれるかもしれない」と彼のポテンシャルを評価していた。

しかし加入から8年半が経過した現在、彼は当初期待されていたような成長曲線を描くことはできていない。近年の彼は試合に出ればほぼ毎回ファンの話題となる。もちろん良い意味でということではない。一生懸命さは伝わってくるのだが、相手に簡単に振り切られたり、信じられないような凡ミスを犯したり、とにかく印象の悪いプレイばかりが目立ってしまう。今季もそんなシーンは散見され、日に日に評価は下がっていく一方だ。
だが、そんなジョーンズを擁護する人物がいる。ブラックバーン時代にチームメイトだったDFクリストファー・サンバだ。マンUで苦しむ元同僚について、同選手は「彼を評価をする際には今のプレイだけを見て判断してほしくない」とし英『BBC』に対して次のように語っている。

「ジョーンズはもっと素晴らしい選手になっていたかもしれない。僕とプレイしていた当初は代表クラスの選手だったんだ。でも、怪我が全てを変えてしまったね。最初は大したことない選手だったんだけど、一緒にトレーニングを重ねるうち彼は『WOW』って言いたくなるほどの選手になった。初めは誰だかよくわからない存在だったのに、たった1年で素晴らしい選手に成長したのさ」

「CBが2人負傷したから、『クリス、ジョーンズと一緒にプレイしてくれ』って監督に言われた時のことを覚えているよ。そのチェルシー戦で彼はいきなりドログバと渡り合ったんだ。信じられなかったよ。そこまで急激な進化を遂げた選手を僕は見たことがなかったからね。在籍2年間で彼は別人のようになったのさ」

2009-10シーズン、プレミアデビューとなったチェルシー戦でいきなり出色のパフォーマンスを披露したジョーンズ。一時は世界最高への道を順調に歩んでいたはずのDFはまたかつての評価を取り戻せるか。今後のパフォーマンスで汚名返上といきたいところだ。

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