サッカーという競技において、背の高さはそれほど問題にはならない。もちろんポジションによって違いはあるが、小柄な選手でもトップレベルになることは可能なのだ。
『90min』は「世界で最も価値のある165cm以下のプレイヤー」と題した特集を組んでいるが、そこには日本人アタッカーの名前も入っている。
日本代表の10番を背負うFCポルト所属FW中島翔哉だ。中島の身長に関してはいくつかデータがあるが、同メディアは164cmと紹介している。
中島の武器は圧倒的なテクニックと俊敏性にあり、大型DFを子供扱いしてしまう。日本人アタッカーとしては珍しいタイプのドリブラーで、前を向けば最低1人のDFはかわせるだけの技術がある。
『Transfermarkt』における現在の市場価値は2000万ユーロとなっており、今回の企画に入ってくることとなった。外国人選手に比べると日本人選手は小柄な傾向にあるが、中島の活躍は日本のサッカー少年たちに勇気を与えているはずだ。
その中島と同じ2000万ユーロと評価されているのが、エヴァートンFWベルナルジだ。こちらも164cmと小柄だが、ブラジル人選手らしい独特のリズムと技を持っている。
この2人を僅かに超える2200万ユーロの価値と評価されるのが、ボーンマスMFライアン・フレイザーだ。163cmのフレイザーは昨季プレミアリーグで14アシストを記録するなど、そのチャンスメイク能力はビッグクラブでも通用すると考えられている。
凄いのはここからだ。現サッカー界で最も優れた165cm未満のプレイヤーは、イタリアにいる2人の天才だ。
1人はナポリFWロレンツォ・インシーニェだ。中島と同じく左サイドから仕掛けることを得意としているアタッカーで、前を向かせると非常に厄介だ。163cmと小柄だが、ピッチでの存在感の大きさはピカイチ。ワールドクラスのアタッカーで、市場価値は6000万ユーロとなっている。
そのインシーニェをも超える7500万ユーロの評価を得ているのがパリ・サンジェルマンMFマルコ・ヴェッラッティだ。
ここまではアタッカーの選手が多く入っていたが、ヴェッラッティは中盤からゲームを組み立てる役割を担う。高いパス精度を誇り、中盤で守備にファイトするハートの強さも持っている。
興味深いことに、インシーニェもヴェッラッティもイタリアのペスカーラで大きく成長した選手だ。今では2人とも世界トップレベルの選手となっており、彼らはペスカーラが生んだ「小さな巨人」と呼べる存在になっている。
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