EL優勝だけでは不十分? マンUに求められる“美しい勝利”の哲学

今季ELで2016-17シーズン以来の優勝を狙うマンU photo/Getty Images

ファン・ペルシー氏が主張

いよいよ今季もチャンピオンズリーグの決勝トーナメントが幕を開けた。イングランド国内では無敵を誇っているリヴァプールがアトレティコ・マドリードに1stレグで敗戦するなど、ファンも何が起こるかわからない展開にはさぞ興奮していることだろう。しかし、もう一つの欧州の戦いも忘れてはいけない。ヨーロッパリーグだ。

今季はCLの決勝トーナメントに残ったチームが全て欧州5大リーグクラブということもあり、ELの決勝トーナメントには同カテゴリ以外のクラブが多く残っている。ELに参加している5大リーグクラブにとっては優勝のまたとないチャンスと言えるだろう。では、その中でも本命はどこか。セリエAで快進撃を披露するインテルは最有力と言えるだろう。

それ以外にも、プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドも侮れない存在だ。2016-17シーズンに優勝を経験している彼らは優勝までの道筋を知っている。彼らにとってEL制覇は決して大きすぎる目標ではないだろう。クラブOBの元オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシー氏も、マンUが今季のELで優勝を狙えるだけの実力があると主張する。しかし、同氏はただ優勝するだけでファンは満足しないだろうとも次のように語った。英『THE Sun』が伝えている。
「彼らがたとえELで優勝したとしても、そこで何か変化がなければスールシャールへの疑問は残るだろう。基準は高いんだ。彼らは長年にわたって勝ち続けてきたクラブ。誰もがファーガソンの時代を覚えている。彼の哲学はリスクを冒しながらも楽しいサッカーをすること。今でもファンはそれを期待しているはずだ。つまり、勝つだけでは不十分。魅力的な要素を披露した上で勝たなければいけないのさ。モウリーニョ時代に優勝した時もそうだったろう? 彼らはどういうわけか優勝に満足していなかったんだ」

「ファンにとって、サッカーは娯楽なのさ。彼らはマンUが楽しく勝つ姿を見たいと思っている。決定機を逃すこと自体に問題はないが、見る人を喜ばせるようにシュートも外さなければならない。勝ちに行くスタイルはいくつもある。ローマへ通じる道が何本もあるようにね。だけど、彼らが見つけるべきはポジティブなものでないと。(オーレ・グンナー・)スールシャールがそれをやってのけることを願っているよ。マンUの監督は常に自分自身を証明し続ける必要があるんだ」

マンUは勝利を掴みつつ、試合内容でもファンを喜ばせないといけないクラブだと語ったファン・ペルシー氏。はたして、イングランドの名門はこの困難なミッションをどうクリアしていくのだろうか。就任以降の戦いぶりにファンから非難の声も挙がっているスールシャール監督だが、ELでその評価を逆転させたいところだ。

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