アーセナルの“若き天才”はエジルの後継者になれる 無限の可能性秘めた19歳

アーセナル期待の逸材であるスミス・ロウ photo/Getty Images

今季後半戦は武者修行へ

ウナイ・エメリ前政権下ではなかなか出場機会に恵まれなかったものの、ミケル・アルテタが新監督に就任して以降かつての輝きを取り戻しているアーセナルのMFメスト・エジル。[4-2-3-1]のトップ下、いわゆる“10番”の位置で躍動するこの天才司令塔は再びアーセナルに欠かせない選手となっている。

そんなエジルは現地時間1日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦でチーム最長となる11.53kmもの走行距離を記録。フィジカル面は充実しているように見える。しかし、彼はもう31歳と年齢的にベテランの域へ差し掛かっていることも忘れてはいけない。現在のパフォーマンスには文句のつけようもないのだが、アーセナルはいつまでも彼に頼りきりになるわけにもいかないだろう。エジルに疲労が溜まってきた際のバックアップ、もしくは長期的な後継者として同じポジションに若い選手が欲しいところだ。そうなると、ある程度の出費を覚悟した補強が必要となってくるか。だが、英『football.london』はその必要はないと主張する。

なぜか。すでにアーセナルには将来的にエジルの役割を任せることができるはずの逸材がいるからだ。その逸材とはMFエミール・スミス・ロウ。彼もまたエジルと同じような天才肌のMFだ。今冬にはチャンピオンシップ(英2部)のハダーズフィールドへ武者修行に出されたが、同メディアはこの19歳が来季以降エジルの負担を軽減することができるはずと考えている。
そして狙ったのかそれとも偶然か、スミス・ロウのレンタル先であるハダーズフィールドが今季基本としているフォーメーションは、現在アーセナルが採用しているのと同じ[4-2-3-1]。同クラブのダニー・カウリー監督もこの19歳をトップ下として起用する方針をすでに本人へ伝えたようで、スミス・ロウは「監督と話をして、彼は僕を10番、もしくは8番としてプレイさせたいと言ってきたよ」と明かしている。細かな戦術こそ違うだろうが、アーセナルと同じ配置で試合経験を積めることは彼にとって今後の大きな財産となるはずだ。

アーセナルファンの期待を一身に背負い、武者修行へと旅立つスミス・ロウ。はたして半年後、彼はどこまで“10番”としての自信を深めてエミレーツ・スタジアムに帰ってくるか。無限の可能性を秘めた“若き天才”の急成長に期待がかかる。

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