宿敵相手の奇策はほぼ“ぶっつけ本番”!? マンCの戦術理解度が高すぎる

マンU戦で“偽9番”としての役割を完遂したB・シウバ photo/Getty Images

“偽9番”で宿敵マンUを撃破

現地時間7日に行われたEFLカップ準決勝1stレグでマンチェスター・ユナイテッドに3-1で勝利したマンチェスター・シティ。この試合、ジョゼップ・グアルディオラ監督はアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロとブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスの両名をベンチに温存。突如として0トップのシステムを採用した。

この戦術の採用に驚いた人も多かったのではないだろうか。しかし、これが見事にうまくハマった。“偽9番”として起用されたポルトガル代表MFベルナルド・シウバはこのタスクを完璧にこなし、19分には貴重な先制ゴールを挙げる活躍を披露。改めてそのポテンシャルの高さを証明してみせた。

奇策とも言える戦術が功を奏し勝利を手にしたマンC。しかしこの“偽9番”、実は急造とも言えるものだったという。英『THE Sun』によると、この試合に出場したベルギー代表MFケビン・デ・ブライネはこれについて試合後次のように語っている。
「(“偽9番”は)その日の午前中に15分確認した。それだけだったよ。前日に練習はしていない。でも、決して試みたことがないというわけではなかったからね。1対1の勝負が好きなチーム相手には実践していた。大きな違いはないよ。マンUが中盤で1対1の勝負を挑んできたことは明らかだった。これは僕らを困難な状況に追い込むと思ったね。彼らは僕らがどこにいてもついてこようとしたんだ」

「トップから中盤にベルナルドが降りてくると、相手の中盤に混乱をもたらすことができる。相手がDFを差し向けてきたら、僕らがプレイできるスペースが広くなってベルナルドはさらに自由になる。それが、チームの狙いだったのさ。この試合でマンUにはあまりチャンスを与えなかった。3-1は良いアドバンテージだね。もちろんまだ決着はついていないけれど、良い試合だったと思うよ」

これまで数試合経験していたとはいえ、当日15分の練習で見事な“偽9番”を披露したマンC。グアルディオラ監督がそのノウハウを持っていることは知られているが、それでもすぐ実践に導入できる選手のクオリティは素晴らしいの一言に尽きる。流石としか言いようがないか。

相手によって臨機応変に戦術を変更できる柔軟性。マンCの強さはこういったところにもあるのだろうか。変幻自在のハイクオリティ集団。魅惑のフットボールを披露するシチズンズの成長は止まらない。

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