インテルで大爆発するFWロメル・ルカク、すでにバルセロナで定位置を確保しているMFフレンキー・デ・ヨング、パリ・サンジェルマンでもゴールを量産しているFWマウロ・イカルディ。彼らは昨夏に移籍を果たした選手たちで、すでに新天地で結果を残している大ヒット補強組だ。
一方で、昨夏に移籍したことが忘れられている選手も数名いる。新天地で結果を出せず、話題になる機会も少ないまま年を越してしまったケースも少なくないのだ。
そこで英『Squawka』は、「2019年夏の移籍で忘れられているであろう選手たち」と題した厳しい特集を組んでいる。これを見て昨夏の記憶を思い出したという人もいるだろう。
1.パトリック・クトローネ(ミラン→ウォルバーハンプトン)
ミランの下部組織で育ってきたクトローネがクラブを去る時、サポーターは悲しみに包まれた。イタリアを離れる時には大きな話題となったのだが、ウルブズでは24試合に出場して3ゴールしか挙げていない。
リーグ戦でも直近12試合で出番は13分のみ。ウルブズでプレイしていたことを忘れていたサポーターもいたのではないか。
2.ルカ・ヨビッチ(フランクフルト→レアル・マドリード)
忘れられているとまで表現するのは厳しすぎるように思えるが、ヨビッチも今のところは完全な期待はずれだ。カリム・ベンゼマの牙城は崩せず、ほとんどインパクトを残せないまま2020年に突入してしまった。昨季の大活躍を知るサッカーファンとしては、非常に悲しいレアルでの半年間となっている。
3.ダニー・ドリンクウォーター(チェルシー→バーンリー)
7日にアストン・ヴィラにレンタル移籍することが発表されたばかりのドリンクウォーターは、時折サッカー界でも話題にはなっていた。ただ、それはピッチ外でのことだ。昨年は飲酒運転による事故、泥酔しての喧嘩騒動など、問題行動ばかりが取り上げられた。
レンタル先のバーンリーでは全く結果を残せず、今度はアストン・ヴィラでの復活を狙う。
4.アンテ・レビッチ(フランクフルト→ミラン)
ヨビッチと同じく、昨季フランクフルトで強力な前線トリオを築いていたレビッチも大苦戦している。ミランで早々に監督交代が起こるなど不運もあったが、イタリアでは全く結果を残せていない。ヨビッチ以上に影が薄いと言うこともでき、セリエAでは未だ無得点だ。
5.ティモシー・ウェア(PSG→リール)
パリ・サンジェルマンのあまりにも豪華な攻撃陣に割って入ることができず、近年若手の育成でヒットを続けているリールへの移籍を選択した。リベリアの怪人ジョージ・ウェア氏の息子としても有名なウェアには大きな期待がかかっていたのだが、残念ながら負傷で長期離脱してしまった。
まずは怪我を治すところからのスタートとなり、ウェアがリールへ向かったことを忘れてしまったサッカーファンもいるだろう。
6.ラヴェル・モリソン(エステルスンドFK→シェフィールド・ユナイテッド)
マンチェスター・ユナイテッドの下部組織に在籍していた頃にはポール・ポグバ以上の才能とまで言われていたのだが、素行不良も重なってキャリアは迷走。イタリアのラツィオ、メキシコのアトラス、スウェーデンのエステルスンドFKなどを経て、ついにプレミアの舞台へ帰ってきたのだ。
プレミアでプレイするのはウェストハムに在籍していた2014-15シーズン以来のことだ。人間としても成長した姿を見せたいところだったが、リーグ戦の出場はたった12分間のみ。これが久しぶりのプレミアとは寂しすぎる前半戦だった。
中には挽回が難しそうな者もいるが、彼らは後半戦に真価を発揮できるのだろうか。このまま忘れ去られていく危険性もあり、早急に結果を出す必要がありそうだ。
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